変化した気持ち。 ページ45
『俺、キャンプとか聞いてないんだけど〜!!』
キャンプに行った翌日の学校帰り。
紫耀と廉に風磨達とキャンプに行ったと言えば、不機嫌そうに私を見つめる紫耀。
「何でいちいち紫耀に報告しないといけないのよ」
『だってさ〜、あの人も一緒だったんでしょ？
そんなのズルいじゃん!!俺も行きたかった〜!!』
「まぁ風磨の仲間と一緒だから、岸だけじゃなくて樹も居たけどね」
『え〜、何だよそれ。
A狙いの男が二人も居るなら、そこに俺が居たっていいでしょ!!』
私が樹に言い寄られていた事も知っている紫耀は、ますます不機嫌になっていた。
でもね紫耀さん、そういう事じゃないのよ。
私がキャンプでの思い出話を続けていると、今度は廉がなぜかニヤニヤしながら私を見た。
『何や知らんけどさ、Aはさっきから岸さんの話ばっかりしとるやん笑』
「それは、毎回岸の居るところに笑いの神が舞い降りてくるからだよ笑」
『でもさ、最初の頃は岸さんの話する時嫌そうな顔しとったけど、今は何や楽しそうやで？笑』
廉がそう言いながら、私の顔をマジマジと見つめてくるのが恥ずかしくて思わず下を向いた。
でも確かにそうかもしれない。
最初の頃はおバカに好かれても、ただの迷惑でしかないと思っていた。
でも岸と一緒に過ごす時間が増えて、岸の性格を知っていく度に楽しい気持ちになっていたから。
『え、何それ、どういう事？
Aが岸さんの事好きになっちゃったって事？』
紫耀は酷く焦った顔で私を見つめながら尋ねる。
きっと以前の私だったら、紫耀の言葉をソッコーで否定してたと思う。
でも、今の私はちょっと悩んでしまっていた。
私って、そんなに顔に出てしまうほど岸の事を好きになってた？
「まぁ嫌いではないかな」
私がそう答えると、紫耀は突然、私の腕を掴んで引っ張った。
『廉ごめん!!
俺、Aに話あるから今日は一人で帰って!!
そんでAは今から俺について来て!!』
真剣な顔で言う紫耀に、私は半分引きずられるようにその場を後にしたのであった。
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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました！完結お疲れ様です！ (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2022年4月6日 23時
