守りたい人。 ページ44
『あ、俺ちょっと先にトイレ行ってくるから、店入って選んで待ってて!!!』
「はいはい、いってらっしゃい」
私は一人で店内に入り、スイーツがありそうな場所を見つけた。
ついでだし風磨と樹にも何か買ってやるか、そう思いながらどれにしようかなぁと選んでいると、
『お姉さん、一人で何見てんの〜?』
背後から、いかにもチャラそうな二人組の男達に声を掛けられた。
「いや、今二人で来ててもう一人はトイレです」
『え、マジで?俺らも二人なんだけど!!
もう運命なんじゃね?合流して一緒に遊ぼうよ♡』
「あ、ちなみにもう一人って男ですけど、それでもよければ笑」
私がそう言えば、わかりやすくガッカリした二人組の男達。
『なんだよ〜、彼氏と来てんの?』
「いや、別に彼氏では…」
ないんですけどね…と言おうとした瞬間、突然ガバッと肩を抱き寄せられた。
それはトイレから戻った岸だった。
『あ〜悪い悪い、待たせたな!!』
「ちょっと〜遅かったじゃん、何してたのよ」
『まぁまぁ、そう怒るなって!!
ここは俺がおごるから、好きなの選んでいいよ!!』
「え?マジでいいの?」
『もちろん!!』
「やった〜♡」
私と岸が二人で会話をしている間に、私に声を掛けてきた二人組の男達は消えていた。
『やっとどっかに行ってくれたみたいだな!!!』
「岸、もしかして助けてくれたの?」
『当たり前だろ!!
トイレから戻ったら、Aちゃんが変な男に声掛けられてるからビックリしたわ!!』
「まぁ私可愛いからねー笑」
私がふざけてそう言えば、岸は隣でめちゃくちゃ頷きながら、
『確かに!!
これからもAちゃんの事は俺が守るから安心して!!』
そう言って、岸は私に向かって微笑んだ。
その笑顔が近かったせいか、私はなぜかドキドキしていた。
「で、岸はいつまでこうしてるつもりなの?」
私はそのドキドキを誤魔化すように、まだ私の肩を抱いたままの岸に素っ気なく言った。
『え?あぁ、わりぃ。
何となくAちゃんの彼氏ってこんな感じかな〜っていう気分を味わってたわ!!!』
「ちょっと、こんなところで妄想しないでよ」
私が岸を軽く睨みながら言えば、サッセン!!!と言いながらペコペコと頭を下げた岸。
『でも、それだけAちゃんが大好きって事だからなッ!!』
もう何回も聞いてる言葉なのに、今日はなぜか嬉しかった。
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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました!完結お疲れ様です! (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作成日時:2022年4月6日 23時