検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:24,731 hit

本気と書いてマジ。 ページ42

「岸、このお肉美味しい〜♡」

私がそう言いながら笑顔で岸を見れば、少し照れたように笑っていた。

岸が焼くお肉とか正直あまり期待はしていなかったのだが、意外にもめちゃくちゃ美味しかった。

私はまた岸の知らなかった一面を知った。

『俺、毎回焼き担当やってきたけど、今の言葉が今までで一番嬉しいかもしんない!!』

めちゃめちゃ嬉しそうな顔で私を見つめる岸に、

『え、何、お前、俺らの美味しいよりAの美味しいの方が嬉しいのかよ?笑』

風磨がわざとらしく意地悪な顔で言った。

『いやいや、風磨くん!!!

これは、その、そういう事じゃないっすよ!!!!!』

岸の奴、めちゃくちゃ動揺しちゃってんじゃん笑

『じゃあ、どういう事だよ?笑』

『風磨くんもAちゃんと同じくらい、つまり同率1位って事っすよ!!!』

完全にテンパりながら、風磨に向かって必死に言い訳してる岸が面白い。

「なーんだ、私だけが1番なわけじゃないんだ?」

私が拗ねたふりをして岸を見つめながら言えば、

『あ、いや、本当はAちゃんが1番なんだけど、横から風磨くんの圧がすごくて…』

恐る恐る上目遣いで風磨を見ながら言った岸。

『岸、お前もしかして、マジでAと付き合おうとか思ってる?』

樹がめちゃくちゃマジな顔して岸に尋ねた。

『そんなの当たり前じゃないっすか!!!

俺はいくら振り向いてくれないからって、樹くんみたいに他の女の子とか絶対無理なんで!!!

俺は最初からずーっと、Aちゃんに本気と書いてマジですからーッ!!!!!』

岸はめちゃくちゃ声デカいし、まわりの人がめちゃくちゃ見てきて恥ずかしいんだけど。

「岸、ちょっと恥ずかしいからここではやめて」

『え、じゃあどこならいいの?』

あー、確かに。

どこで言われても、恥ずかしい事には変わりないのかもしれない。

でも絶対にここではない。

「どこでもそういう事は言わないで」

『いやいや、何でだよッ!!

俺はAちゃんが俺と付き合うって言うまで、ゼッテー諦めねぇからなッ!!!!!』

だから、岸はさっきから声デカイっつーの。

通りすぎる人達には好奇の目で見られ、若いっていいわねぇ〜とか言われてるし。

私は居たたまれない気持ちになりなから、岸が焼いたお肉を無言で口に運んだのであった。

好きな子だから。→←王子様がいい。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
184人がお気に入り
設定タグ:岸優太 , 平野紫耀 , King&Prince
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました!完結お疲れ様です! (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかる | 作成日時:2022年4月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。