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繋ぎたいけど。 ページ35

「…で?岸は何でさっきまで元気無かったの?」

昨日沢山作っておいたカレーライスを3人で食べながら、私が岸に向かって尋ねると、

『そんなの、二人が楽しそうに手を繋いで歩いてたからじゃん!!!

俺と遊んだ時は、無理って言って繋いでくんなかったのに…』

岸は私と遊んだ日の事を思い出したのか、切ない顔で私を見つめながら言った。

「そうだったっけ?

でも、私的に紫耀と手を繋ぐのは、幼稚園児と繋ぐみたいな感覚に近いんだけどなー」

私が少し笑いながらそう言えば、岸は口を尖らせていた。

『たとえAちゃんはそう思ってたとしても、まわりから見たら普通にカップルじゃん!!!

それに、俺からしたら手を繋げてるってだけで正直羨ましいよ!!!!!』

岸はそんなにも私と手を繋ぎたかったのか。

「岸、ちょっと手出してみて」

私がそう言えば、岸は不思議そうな顔をしながら手を差し出した。

「はい、これで機嫌直った?笑」

私がその手をキュッと握って岸に微笑むと、岸はビックリしたのか慌てて私の手を離した。

『いやいやAちゃん、さすがに風磨くんの前ではマズイって!!!』

「え、そうなの?

岸が私と手を繋ぎたかったって言うから、叶えてあげようと思っただけなのに笑」

『繋いでくれたのは嬉しいんだけど、出来れば風磨くんの目が届かない場所がいいかなぁと…』

岸が風磨を窺いながらそう言うと、風磨が険しい顔で岸を見た。

『オイ、お前は俺の目が届かねぇとこでAに何しようとしてんだよ?』

風磨がわざとらしく岸を睨みながら言えば、さらに焦った顔になった岸。

『いやいや、別に何もする気はありませんて!!!

ただ、風磨くんの前ではちょっと気まずいなって思っただけっすよ!!!!!』

何だかやたらと必死に言い訳してる岸が面白くて、私が二人を見て笑っていたら、

『ちょ、何笑って見てんだよー!!

Aちゃんが急に手なんか繋ぐからこんな事になってんのにー!!!』

何だか私のせいみたいな言い方をしてきた岸。

「じゃあもう二度と繋がないっ!!笑」

『いや、それは違うからー!!!

次は風磨くんの見てない所でおなしゃす!!!!!』

そう言って、私に頭を下げる岸の後頭部を見つめながら、

もしまた岸と出掛ける事があったら、今度は繋いであげてもいいかなと思っていたのだった。

鉢合わせ。→←らしくない。



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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました!完結お疲れ様です! (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかる | 作成日時:2022年4月6日 23時

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