らしくない。 ページ34
「じゃあ紫耀、今日はありがとね」
『こちらこそ!!めちゃめちゃ楽しかったぁ〜!!』
家の前まで送ってくれた紫耀にお礼を言えば、紫耀は嬉しそうに私を見つめながら言った。
「でも遅くなっちゃったから気をつけて帰ってね」
私がそう言って繋がれたままだった手をそっと離せば、紫耀は少しだけ寂しそうな顔で私を見つめた。
『ねぇ、俺どうしても帰らないとダメ？』
「うーん、今日は1日遊んで疲れたでしょ？
明日は学校もある事だし、帰ってゆっくり休んだ方がよくない？」
『でもなぁ…』
紫耀はちょっぴり不満そうな顔で、岸の事をチラッと見て言った。
『いやいや、何でそんな顔してんの。
私達は明日学校でも会えるんだから帰んなよー笑』
『んー…わかった、じゃあ今日は帰るね？』
まだ少しだけ納得がいってない感じではあったけれど、紫耀は私に笑顔で手を振り帰って行った。
帰って行く紫耀を見送りながら岸を見ると、岸も紫耀の背中を見つめていた。
「今日は元気無いね、どこか具合でも悪いの？」
まぁ恐らく、私と紫耀が手を繋いで歩いてた事が気になっているのだとは思うけど。
『Aちゃん、それマジで言ってんの？』
岸がちょっぴり怪訝な顔で私を見つめながら、不機嫌そうに言ってきた。
「いや、ぶっちゃけ心当たりが無くもないけどね」
私がそう言えば、
岸は口を尖らせ、私を見つめながら大きなため息を吐いた。
『とりあえず家入ろうぜ？
その話の続きはさ〜、家で飯食いながらすれば良くね？笑』
風磨が後ろから私と岸の肩を組んで、そのまま玄関まで連れて行った。
「そうだよね、じゃあとりあえずご飯食べよっか」
私が岸を窺うように言えば、
『ご飯て、俺も一緒に食べちゃっていいの？』
なんて、全くらしくない事を言ってきちゃう岸。
「ダメだったら最初から誘わないし笑」
私が少し笑いながら言えば、岸もつられて笑顔になった。
『そうだよなッ!!!じゃあお邪魔しまーす!!!!!』
そう言って私を見た岸は、私が知っているいつもの岸だった。
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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました！完結お疲れ様です！ (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2022年4月6日 23時
