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廉の恋愛観。 ページ32

『どう?デートっぽい雰囲気になってる?』

トイレに行った紫耀を笑顔で見送りながら、廉が私に尋ねた。

「ん〜何だろ、恋人っていうより親子みたいな感じになってるかも笑」

『選んだ場所が悪かったんちゃう?笑』

「Wデートだし、テンション高く盛り上がれる所がいいかなって思ったんだけどなぁ」

『でも俺は正直助かっとるけどな』

「え?何で?」

『付き合いたての彼女と、どこ行ったらええかわからんくて悩んどったから笑』

あ、そうじゃん。

待ち合わせで廉の彼女を見てから、今日ずっと気になってたんだよ。

「あーやっぱり?

一瞬、彼女整形でもしたのかなぁと思ったけど違う子かー笑」

『いやいや、さすがにそれはわかるやろ笑』

「だって、前の彼女と別れたとか聞いてないし!!」

『タハハ、確かにな!!笑

でもさぁ、正直俺にとっては誰が彼女でもあんまりかわらんからなー』

「それはどういう意味で?」

『俺さ、今まで全部向こうから好きって言われて付き合ってるから。

俺から好きになった彼女はおらんし、この子やないとアカンていう気持ちになった事無いし、

俺、フリーの時に告白されたら基本断らんし』

『何それ、私が彼女だったら悲しい』

私がそう言えば、廉はビックリした顔で私を見た。

『え?何で?付き合えたら嬉しくないん?』

「私はさ、好きな人には自分の事好きになって欲しいって思う」

『なるほどな。

それなら紫耀でもええやん?何でアカンの?笑』

「いやいや、それはまた違う話だわ」

「じゃあ俺はどう?俺、Aの事好きやで?」

彼女がトイレに行ってる間に、このチャラ王子は一体何をほざいとんねん。

私が呆れた顔で廉に一言申そうとした瞬間、

『Aは絶対にダメだからッ!!』

そこへタイミング良く帰ってきた紫耀が、そう言いながら廉と私の間に割り込んで来た。

「あ、おかえり紫耀」

『お前、絶妙なタイミングで帰ってきたな笑』

廉が苦笑いで紫耀に向かって言えば、紫耀は私を背中に隠しながら廉を睨み付けていた。

『まったく、本当に油断も隙も無いんだから!!

廉はもうこれ以上、Aには近付かないで!!』

「まぁ紫耀にそんな権限は無いんだけどねー笑」

『今日のAは俺のパートナーだからあるもんッ!!』

口を尖らせて隣でムキになる紫耀を、私は笑いながら見つめていたのだった。

まさかの遭遇。→←守るとは。



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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました!完結お疲れ様です! (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかる | 作成日時:2022年4月6日 23時

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