絶対に恋なんかしない。2【Sho】

寝る？ ページ25

『A、めちゃくちゃ美味しかったぁ〜♡』

ちょっと多めに作ったから、少しくらいは残すかなぁと思ってたのに、

Aが作ったご飯を残すなんてもったいない!!

とか言った結果、紫耀一人で全部食べてしまった。

「嬉しいけど、ちょっと食べ過ぎじゃない？」

『だって、Aが俺の為に作ってくれたご飯全部食べたかったんだもん!!

ふぁ〜、何かお腹いっぱいになったら眠くなって来ちゃったぁ〜』

そう言いながら眠そうに目をこすり出した紫耀。

「眠いなら寝てもいいよ？

まだ病み上がりなんだし、紫耀には休める時にちゃんと休んで欲しいから」

『え〜、そんなのヤダッ!!

せっかくAが家に来てるのに、寝たらもったいないじゃん!!』

「でも紫耀、ものすご〜く眠そうだよ？笑」

わかりやすくまぶたが下がる様子を見て、私が寝るように促せば、

『あ、じゃあさ、Aも俺と一緒に寝ようよ？笑』

どこか嬉しそうに私を見つめながら言う紫耀。

「本当に一緒に寝るだけ？笑」

私が少しだけ笑いながら紫耀を見つめて言えば、

『え、あー、うん。一緒のベッドで寝るだけだよ？

本当に、別に変な意味とか全く無いから!!』

若干しどろもどろになりながら私を見た紫耀。

「ん？変な意味って何？」

『一緒に寝たからって、いきなり襲ったりしないからって意味!!』

「ふーん、しないんだ？笑」

私が紫耀の本心を確かめようとさらに尋ねれば、

『え？何、どういうこと？してもいいの？』

なんて、真顔で聞いてくる素直すぎる紫耀くん笑

「そんなのもちろんダメに決まってるでしょ笑」

『はぁ…ビックリしたなぁもう。

俺いま、もしかして誘われてんのかなぁと思って、めちゃくちゃドキドキしちゃったよ〜笑』

「紫耀は私の事、そんな女だと思ってたんだ？笑」

『いやいや、全然思ってない!!

思ってないからビックリしちゃったんだってば!!』

なるほどね笑

紫耀は純粋に私に会いたかっただけで、私が家に来たからオッケーとか思ってないんだね。

じゃあ今日は何も無いのかな。

「そっか、わかった。じゃあ一緒に寝よっか？」

私が紫耀を見つめながらそう言えば、

『うん、寝るぅ〜♡』

紫耀は嬉しそうな顔で私を見つめ返した後、一緒に寝る為に二人で寝室に向かったのであった。

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