お願い。 ページ37
「平野、お願いがあるんだけど」
『え、何？Aちゃんのお願いなら喜んで聞いちゃう♡』
私から電話する事が滅多に無いせいか、どこかウキウキした平野の様子が伝わってきた。
「あのさ、廉が困ってるから、一緒に写メ撮るのもう少し控えてあげてくれる？」
『え、何で？Aちゃんは嬉しくないの？』
「いや、それはもちろん嬉しいよ？
だけど、それによって大好きな廉が困ってるなら素直には喜べないから」
『ねぇ、Aちゃんが大好きなのは廉だけ？』
「え、それってどういう意味？」
『俺の事は？』
「んー、まぁ嫌いではなくなったかも」
『ちょっと!!何で疑問系なの!!
しかも、こないだは好きって言ってくれてたのに、嫌いではないって何か格下げしてるじゃん!!』
あれ、やっぱり気づいちゃったか笑
平野って、そういうとこ変にめざといんだよね。
だからニセ天然なんて言われちゃうんだよ。
まぁ私は全く疑ってないけどね笑
「とにかく、うちの廉を困らせないでくれる？」
私がそう念押しすると、はぁ〜あ、と大きなため息が聞こえてきた。
「何なのよ、その大袈裟なため息は」
『Aちゃんが、廉の事大好きとかうちのとか言うからじゃん!!』
「だって自担だもん、それの何が悪いのよ」
『廉とは俺より後に出会ったのに、連絡先も先に交換してるし、今だっていつの間にか俺より仲良くなっちゃってるしさぁ〜!!』
「だから〜、それの何が悪いのよ？」
『別に悪くはないよ？ただ何となく悔しいだけ!!』
いちいちそんな事で悔しがる意味がわからんわ。
「とりあえず、私のお願いは聞いてくれるの？」
『え、お願いって何だったっけ？』
いやいや、ちゃんと人の話聞きなさいよ。
「廉との写メを減らす事。
それから私への連絡を減らす、もしくはしない事」
『ちょっと!!何かさっきより増えてるじゃん!!』
「でも、聞いてくれなきゃまた嫌いになるかも」
『えっ、それは絶対にダメだから!!
Aちゃんのお願い聞くから、俺の事は絶対嫌いにならないで!!』
スマホ越しでも、平野が必死に言っているのが何となく想像出来た。
私はそんな平野を思い浮かべながら、笑いをこらえていたのだった。
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします｡でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います｡作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです｡なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます！！！！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな？間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな？とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2021年8月26日 19時
