それは俺だから。 ページ31
『あ、平野だけど…Aちゃん?』
「はい、そうですけど」
『あ〜、やっとAちゃんに連絡先教えてもらえたぁ〜!!』
岸くんからなら、私の連絡先なんて簡単に教えてもらえそうなのに。
「ねぇ、それって今重要?笑」
『当たり前でしょ!!』
「でも、私と岸くんが連絡先交換してるの知ってて、よく我慢出来たね?笑」
『それはするよ!!
だって俺、これ以上Aちゃんに嫌われたくないもん!!
岸くんから無理矢理聞く事も出来たけど、さすがにそれは違うなって思ったから』
それでもあえてしなかったのは、平野なりに思うところがあったって事か。
やっぱり、平野は真面目で正義感が強いんだろうな。
「じゃあ、ライブの感想をさっさと話してさっさと切ろうか笑」
『Aちゃんからライブの感想は聞きたいけど、さっさと切るのは何か嫌だなぁ〜』
めんどくせぇオーラを出し始めた平野を無視し、私は一方的にライブの感想を話し始めた。
「私、基本的にダンスは平野の踊り方が一番好きなんだよね。
海人くんがテクニック的に上手いのはよくわかるんだけど、
平野の体の使い方とか、体幹がブレてない感じとか、緩急の付け方とか、めちゃくちゃカッコイイなって思ってて。
特にガッツリ踊る系の曲の時は、悔しいけど毎回平野に目がいっちゃうんだよねー」
私がそう言うと、ふはっと笑ったような息遣いを感じた。
『ヤバい、俺今めちゃくちゃ嬉しいんだけど!!
まさかAちゃんに好きだって言われるなんて想像もしてなかったからさぁ〜!!』
え?私、今そんな事言いましたっけ?
「いやいや、好きなのは平野のダンスな?」
『それと、俺の事好きなだけじゃなくてカッコイイって思ったんでしょ?笑』
「だから、それもダンスの話だから!!」
平野のヤツ、さっきから私の話全然聞いてないじゃん。
『でも、そのダンスを踊ってるのって俺だよ?
だからぁ〜、Aちゃんが好きなのもカッコイイと思ったのも俺なのー!!』
私の感想を聞いた平野は、全てを自分に都合のいいように解釈していた笑
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします。でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います。作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです。なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます!!!! (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな?間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな?とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作成日時:2021年8月26日 19時