あんたなんか好きにならない。【Ren】

幸せな呪い。 ページ49

廉「そういやお前さ、ゆうたって名前のイケメンと付き合わなアカンっていう呪いでもかけられとんの？笑」

「ねぇ、それって完全に私の事バカにしてるよね？」

廉「はぁ？してへんわ!!

神宮寺さんとか岸さんとか、お前が立て続けにゆうたと付き合うから、純粋にそう思っただけやん!!笑」

それでもどこか楽しそうに言ってくる廉に、

「あ、そう言われて思い出したんだけどさ、
今度新しく配属される、イケメンと噂の玉森部長、下の名前ゆうただったんだよねー笑」

とあえていらん情報を廉に伝える私。

廉「はぁ？マジで〜？

そんなんもう嫌な予感しかせえへんやつやん!!

絶対目も合わしたらあかんし、口も聞いたらあかんからな!!」

あり得ない嫉妬をかましてきた廉に、

「いやいや、仕事上それは無理だわ笑」

と私が少し呆れながら言うと、

廉「ほんなら、この先は永瀬廉って男と付き合ったら一生添い遂げるって呪い、俺がかけといたるからな!!笑」

と、何故かやたらピンポイントな呪いをかけられてしまった笑


"あんたなんか絶対好きにならない"

ずっとそう思っていたけれど、いつの間にか好きになっていて、

辛くて一度は離れたけれど、やっぱり好きで。

私が最後にそばに居たいと望んだのは廉だったんだ。


「じゃあ廉には、一生私の事しか愛せなくなる呪いをかけておかないとね？笑」

今度は私がニヤニヤしながらそう言えば、

廉「そんな呪いなんてかけんでも、俺はもうお前しか愛せへんから色々覚悟しとけよ？笑」

廉はそう言って怪しく微笑んだ後、私の唇に優しくキスを落としたのだった。



END

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