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クリスマスが近づいたある日の事。
いつもよりも混雑していた店内が落ち着き出した閉店間際、
海「Aちゃ〜ん、今手空いてる？」
と海人くんが私を呼んだ。
「うん、大丈夫だけどなぁに？」
海「ちょっとこれ、持っててくれない？」
海人くんはそう言いながら、自分が持っていた大きな白い箱を渡してきた。
「え？何これ？」
思わず私が反射的にそれを受け取った瞬間、
海「んふふー、受け取っちゃったね？」
そう言いながら、突然ニヤニヤしだした海人くん。
海「その箱を受け取った人は、必ず持って帰らないといけないんだよぉ〜？笑」
「え？ちょっと何なのこれ、怖いんだけど」
私が怯えた様子で箱を見つめていると、
海「じゃあ開けて見てみればいいじゃん？笑」
と言われたので、そっと開けて見てみると、
中には海人くんが働くお店の、真っ白なデコレーションケーキがホールごと入っていた。
それを見て固まっている私に、
海「それ、今日でロスになっちゃうやつだからAちゃんにあげるぅ〜!!笑」
と、ニコニコしながら言ってきた海人くん。
「え、一切れとかじゃなくてホールで？」
海「うん、そうだよ？笑」
いやいや、私一人暮らしなのにホールって笑
『そのケーキ、滅多にロス出ないのよ？
でも海人くんが、どうしてもAちゃんにあげたいから譲って!!って言ってね。
だから気持ち良くもらってあげて？』
隣に居たおばちゃんが私にそっと囁いた。
「海人くん、本当にいいの？」
海「もちろん!!
あ、もし一人で食べきれないなら、Aちゃん家で俺が一緒に食べてあげるけど？笑」
「いや、それは結構でーす笑」
海「ちょっと!!何でだよぉ〜!!笑」
そんなふざけたやり取りをしながらも、
海人くんからの少し早いクリスマスプレゼントに、ほっこりした気持ちになった私だった。
END
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ひかる(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 岸くんのお話に対しての熱さがハンパないッスね!!笑 どのお話も本人らしさを意識していて、岸くんならこんな感じやろなって思いながら書いてるので、喜んで頂けて嬉しいです!! (2020年10月3日 16時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - この短編集もすきです！どれもすきでした！勘違いぐうじ、あざと海人、そしてブレないしょうれん、そしてそして私のだいすきな岸くん！男友達に対して妬いてほしい！ボールペン大事にして定期的に会いに来てほしい！そしてギャップ萌えさせたい！ふふ、どのお話もすき！ (2020年10月3日 15時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - れんれんさん» ありがとうございます!!この作品はすでに完結済ですが笑 今更新中の2作品の完結目指して頑張りますので楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2020年6月16日 0時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
れんれん(プロフ) - 頑張って下さい！！！楽しみにしてます〜♪ (2020年6月15日 22時) (レス) id: fb78da00a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - AAAさん» ありがとうございます!!いつもコメントしてくれて、書く上でめちゃめちゃ励みになってます!!しかも、全部需要があって誰mainでも読んでくれるなんて、もうそれただのガチファンやん!!(言い過ぎ) ちょっと調子乗りましたが笑、廉くんの新作も頑張るのでよろしくです!! (2020年5月8日 7時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2020年4月16日 8時
