へなちょこ作者ひかるのキンプリ短編集(非リアversion)

甘えたな彼氏。【Sho】 ページ25

紫「なぁA、頭ナデナデしてやぁ〜!!」

そう言いながら、ソファーに座る私の太ももに頭を乗せ、微笑む年下彼氏の紫耀。

それを無視して雑誌をパラパラしていると、紫耀は私の腕を掴みそのまま自分の頭に置いて、

紫「もぉ〜早く早くぅ〜!!」

と期待に満ちた顔でニコニコしながら私を見つめてくる。

付き合う前はこんな甘えたではなかったのに、付き合った途端に豹変した紫耀。

付き合う前の紫耀は、今とは正反対で男らしかった。

常に私をリードしてくれて、年上の私に子供扱いされないようにしていたのかもしれない。

男は女を守るものやって言ってたから、どちらかと言えば、俺についてこいっていう男らしいタイプなのかなって思っていた。

しかし、いざ付き合い始めると全然違った。

「紫耀さ、付き合う前は私に甘えた事なんてなかったのに、付き合い始めたら急に甘えたになったよね？笑」

紫「ふはっ、バレちゃったぁ〜？笑
俺な、ほんまはめっちゃ甘えたやねん。

年下やからってAにガキやと思われたくなくて、一生懸命頑張って男らしくしてた!!笑」

何だそれ、可愛いすぎか笑

「ふーん、何かそれって私騙されたのかなぁ…」

私が拗ねたようにそう言えば、

紫「えっ!!A、もしかして甘えたな男は嫌いやった？」

急に焦った顔になって、私をウルウルした目で見つめてくる子犬みたいな年下彼氏。

「ん？嫌いじゃないよ？可愛い、大好き笑」

私がそう言って微笑むと、

紫「よかったぁ〜、嫌いって言われたらどないしようかと思ったわぁ〜」

とホッとしたような顔で私に抱きついてきた。

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