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*11話 ページ11

ピチュピチュピチュ…


鳥の声が聞こえる。

『んん…』

目が覚めた。ここは…?


あぁ、そうか。なあや含む4人で野宿か。

変な感覚だけど、これが現実なのだろう。


本当に、夢じゃないよな。異世界だよな…。


そう思って手の甲の絆創膏を捲ってみる。

うん。やっぱり夢じゃない。そこにはしっかりと、でも皆には秘密な、あずき先生だけが知っている文字が刻まれていた。


絆創膏ってかなりもつなあ…

とぼやいていると、ようやく皆も起きてきたみたいだ。

『ぉ!おはよ〜』

「はよ」

眩しそうに目を細めながら、少し上辺りを眺めるせとな。

「んーっ!おはよー、よく見つからなかったよねー」

伸びをしながら、安堵の息をはくのあ。


「おはよ〜、今日は居場所探しだね」

少し笑いながら挨拶をするなあや。


全員揃ったか。

見つからなかったのは、昨日、私が見つかりませんように…!って思ってたせいだよ。

私のフラグ回収しない率ナメんじゃねぇ。


「ねね、マスクとか絆創膏とか持ってるー?」

あー、そうだった。

せとなとのあは何も隠してなかったか。

私はマスク、なあやは絆創膏で隠している。


確かマスクならのあが100枚くらい鞄に入れてあったような…?

っていうか、
『のあに出してもらえば良いのでは…?』

「あぁ」

確かに、とせとなの声。

私、天才かもしれない。


最近人気のゲームで敵をバッタバッタ倒せるかもしれない。

まあ、頭の中の茶番は置いておき、


のあが物を手から出す時、何故のあは楽しそうな顔をするのだろうか。


そんなに楽しいのか。





二人が文字を隠し終わり、いざ出掛けよう、という事になった。


ちなみに、せとなの頬には「蛇」の文字、のあは「創」、私は「狐」、なあやは「癒」という文字がある


右か左かは皆バラバラだけど、頬ということに変わりはないようだ。

そっと、パーカーの上から手の甲の絆創膏をなぞる。


何なんだよ…


この世界のことも、能力のことも、何もわからない。

いったいどうすればいいというのだ。


このまま、避けられ、叩かれ、飢え死んでいくのだろうか。

ううん、そんなのは嫌だ。


頭をブンブンと振って、嫌な想像をふりほどく。

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はらる - ありがとう!! はらるさんがんばる(`・ω・´) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 77e8d2d9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - はらるさん» 千bitごえおめ! (2018年10月26日 19時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
緋月瀬音奈(プロフ) - なんかいつの間にhit数増えてね? (2018年10月26日 18時) (レス) id: e94d3cd3d0 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - はらるさん» どいたまでちよ( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - え、察したのか(( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はらる | 作成日時:2018年9月23日 17時

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