37話 ページ38
Aside
「A〜!!」
『あっ、ララ!』
私が、ユウくんとグリムくんと一緒に観客席にいると、ララがこちらに手を振りながら駆けてきた。
「Aこんなところにいたの………って、ユウとグリムじゃん!」
「あはは…さっきぶり」
「あっ、さっきの奴なんだゾ!」
『はは……なんやかんやあって、再会したの』
「なら連絡してくれれば良かったのに〜。
Aの携帯は通じないしさ?ネージュ・リュバンリェのゲリラライブのときに探してもいなかったし!
ルアさん___あっ、スタッフのお兄さんのことね___にも協力してもらったのに見つかんないしさ!」
『あ〜、ごめん。ちょっと話が盛り上がっちゃって…』
「ホントホント!」
私たちはギクリとしながらも、そう答えた。
___ヴィルさんが目覚めたあとは、驚きの連続だった。
まず、デュースくんのユニーク魔法が開花したこと。
私が『おめでとう』と言うと、デュースくんは顔を真っ赤にしながら「あああありがとう!」と返してくれた。エースくん曰く、女の子に慣れてないらしい。
そして二つ目。
なんと、かの有名なマレウス・ドラコニアさんと対面したのだ。
彼は一瞬で、ボロボロに崩れたコロシアムを魔法で直してしまったし……。さすが、次期王。
それよりもびっくりしたことは、ユウくんがマレウスさんを「ツノ太郎」と呼んで慕っていたことだ。
しかも、“ツノ太郎”の正体がマレウスさんだって今日初めて知ったみたいだったし………ユウくんって不思議な人だなぁ。
私がそんなことを考えていると、ララが
「ほら!NRCのパフォーマンス始まるよ!」
と声を張り上げた。
『!』
「いよいよなんだゾ!」
司会に合わせ、NRCの代表の皆さんがステージに立つ。
ドクドクと胸が高鳴る。
『ヴィルさん、怪我……大丈夫かな』
ララに聞こえないように、小声でユウくんに聞いてみた。
私の表情は曇っていたけれど、ユウくんはそれを吹き飛ばすかのように笑って答えてくれた。
「うん、たぶん大丈夫だよ。だってあのヴィルさんだし……
しかも、Aちゃんの魔法もあるしね」
『…魔法、効いてるといいけど』
不安だったけれど、ステージに上がっているヴィルさんを見たら、『きっと大丈夫だ』と思えた。
そのくらい、彼は美しかった。
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シャーペンの芯(プロフ) - 殿堂入り本当にありがとうございます…!!! (2021年6月14日 6時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 海月くらげさん» 素敵なコメントありがとうございます!ラプンツェルいいですよね!!(興奮)そして私の作品も好きだと言ってくれて本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2021年4月21日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - なず@ヴィル様の旦那ですさん» マジです!(笑)これからも頑張ってください!応援してます! (2021年4月21日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
海月くらげ(プロフ) - 完結おめです!シャーペンの芯さんの作品もラプンツェルも好きなので、読むのがとても楽しかったです!これからも…作品楽しく読ませていただきますね!! (2021年4月21日 1時) (レス) id: 27709bd435 (このIDを非表示/違反報告)
なず@ヴィル様の旦那です(プロフ) - シャーペンの芯さん» えまじですか!?わああ嬉しいです!? (2021年4月18日 14時) (レス) id: c2e37a127a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーペンの芯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時:2021年2月12日 17時