42 死ぬのはまだだよ ページ42
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九井side
「あー！クソ……」
不覚にも致命傷を負った。
あの男に気を引き攣られていた時、他にいた奴が後ろから刃物で刺してきた。俺が倒れると同時に銃で撃ち殺したがな。
俺は金のため、梵天のためと思いながら人を殺めてきた。
そんな俺に、天罰がくらったんかな。
九「……A」
アイツ、この俺を見てなんていうかな。
刺された腹は血が止まんねぇ。なんでこんなときに1人なんだよ。
九「……」
このまま意識飛んで、死ぬ気がする。
あー、死ぬ前にAに会いてーな。
そう思ってると足音が聞こえた。
『ココ！』
聞いた事ある声。今、1番会いたい女の声。
『ココ……！助けにきたよ！』
Aの顔を見ると、Aは今にも泣きそうになってるのを我慢している。
梵天がお世話になってる闇医者が腹の手当てしていて、Aはそんな俺の手を両手で握っている。
「Aさん、こちらの緊急オペは終わりました。あとは九井様次第になります」
『……ありがとう』
手当てが終わったのか、オペ道具の片付けを始めている。
『……ココ』
九「……な、んだ……」
『……大丈夫、だよね？』
九「…………悪い……俺はもう……だめかもしれねぇ……。
……Aと……一緒に過ごせて、楽し、かった……。ありがと……な」
『ココっ……！』
Aの目から涙が溢れ出したのが見えた。
九「……ばーか」
『！？』
九「……大丈夫だ。
……だから……ずっと……手……握っててく……れ……」
『……うん！ずっと握ってるからっ……！』
Aが手を握ってる中、俺は痛みを感じながら目を閉じた。
◇◇◇
九「……ん」
目を覚ますと、自分の部屋のベッドで寝ていた。
手に違和感を感じて見てみると、手を握りながら寝ているAの姿があった。腹は痛てぇけど、俺は助かったんだな。
三「起きたか？」
九「……お前に会うとなんだか目覚めが悪ぃ」
三「てめー、本当に死ぬか？」
三途が部屋の扉に腕を組みながら突っ立っていていた。
三「お前3日間ずっと寝たきりだったんだぞ」
九「……」
三「ソイツもずっとお前の手握ってるんだ、約束したんだって話聞かなくてな」
……握っててくれって言って、そのままずっと握っていてくれてたんだな。
三「ソイツが起きて回復したら欲しいもん買ってやれよ」
俺はなんだか嬉しくて、寝ているAの頭を撫で続けた。
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三虎ですンゴww - 完結おめ〜！いやぁおもしろかった！！他の小説だと、モッチー出てこないからなんか新鮮でいい感じだったよぉ〜♪これからもガンバレ！応援してるぞぉ〜☆ (2022年6月17日 14時) (
レス) @page50 id: 7ad5394cc6 (このIDを非表示/違反報告)
yui - 完結おめでとうございます！！最後までニヤニヤしながら読ませて頂きました…笑素敵な作品をありがとうございました！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2021年9月14日 16時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
乱れ桜(プロフ) - 結衣*さん» こんにちは！ほぼ初心者ですが励まされましたありがとうございます……！これからも頑張ります！ (2021年9月4日 13時) (レス) id: ab234f2f1c (このIDを非表示/違反報告)
結衣* - 神作に出会ってしまった…更新お待ちしております！自分のペースでこれからも頑張って下さい！！ (2021年9月4日 10時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乱れ桜 | 作成日時：2021年9月3日 1時
