女の子、梵天に入るってよ

25 いちごって当たり外れあるよね ページ25

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”今日11月15日は、いい いちごの日！”




テレビでいちごの特集をしてる。いちごって確か春ぐらいが旬だったよね。



最後に食べたの、こないだ鶴ちゃんと外食した時かな。



見てると食べたくなる。いちご食べたい。



誰かに車出してもらおうかな。



急いで部屋から出て、事務所に向かった。





◇◇◇





『あ、モッチー！』



事務所に入るとソファに座ったモッチーがいた。



望「どうした？」

『イチゴ食ベタイ』

望「なんでカタコトなんだよ」

『イッパイ食ベタイ』

望「はぁ？
外出てるやつに買ってきてもらえばいーじゃねーか。三途とか今外出てんだろ」

『春ちゃんがいちご買ってくると思う？
むしろ春ちゃんがいちごなんて買ってきたら想像しただけで笑っちゃうよ？』

望「……確かにそうだな」



スーパーで春ちゃんカゴやカート持ってるだけで笑っちゃうのに。



望「灰谷達は？」

『蘭ちゃんは寝てたし、竜ちゃんはクラブ行くって言ってた』

望「働けよアイツら」

『ねえ、お願い。
モッチーしか頼める人いないの。お願い、本当お願い』

望「捨てられた子犬みてーな目すんじゃねぇ！」



両手でモッチーの手を掴み、うるうるとモッチーの目を見る。



望「……分かったよ」

『え、いいの！？』

望「車回してくっから準備してこい」

『ありがとう〜！』



モッチー優男！いつも怖い顔してるのに優しい！



ルンルンで部屋に戻った。



望「……俺も甘ェな」





◇◇◇





モッチーの運転で助手席に座り、スーパーについた。



『いちごー！』



スーパーに入るとすぐにいちごがあった。



『どれがいいかな？』

望「どれも一緒だろ。早く買って帰るぞ」

『違うよ！1つ1つ違うんだよ！』

望「知らねぇよ！」



腕を組んで早く知ろって目で訴えてくるのが分かる。



望「これがいいんじゃないか」



けどなんだかんだ一緒に選んでくれる。やっぱり優しい。



『みんな食べるっていうかな？』

望「さぁな。あれば食うんじゃねーか？」



甘くなかったらマイキーに撃たれそうだな。練乳も買っていこう。



『……5パックにしようかな』



持っていたカゴにいちご5パックいれる。



『帰ったら一緒に食べようね』

望「あぁ」


せっかくスーパーにきたんだし、タブレットとかラムネ買って春ちゃんの薬と入れ替えて置こうかな。



この後、レジに並んでモッチーがお父さんに間違えられたとか間違えられなかったとか。




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