女の子、梵天に入るってよ

13 ピンクくんの呼び方 ページ13

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竜ちゃんの運転で車に乗りこんだ。



蘭ちゃんに助手席は駄目と言われ後ろに乗ったが、竜ちゃんに三途さんの隣だと喧嘩するから駄目と言われ、今私の隣は蘭ちゃん。



竜「てめぇ！ダッシュボードにいつも足乗っけんじゃねぇ！」

三「うっせーな！
この俺がてめぇの隣に座ってんだ、事故ったら殺す」

竜「事故るから死にやがれ」

三「てめぇ1人で勝手に死にやがれ！」



喧嘩するからって隣じゃないけど、結局前2人も喧嘩してる。お互い中指立ててるし。



『蘭ちゃん、三途さんって友達いるの？』

蘭「いねーだろ」

『だよね、私といっしょだ』

三「てめぇと一緒にすんな！
おい竜胆、車後ろ下がって事故らせろ」

竜「誰がてめぇの指図うけんだよ」

三「人のいうこと聞きやがれ！」

『三途さん！竜ちゃんに意地悪したら許さない！』

蘭「三途が死ね♡」

三「殺すぞてめぇら！」



蘭「そういえばさ、Aってなんで三途にさん付けしてるの？三途さんって呼びやすい？」

『んー、そう呼ばないといけない気がして』

竜「使命感？」

『ほら、三途とか勝手に呼んだら撃たれそうだし』

三「今呼んでるじゃねーか」

『それに私、三途さんの名前知らないし』

三「別に知らなくていい」

『興味もないし！』

蘭「ぷはっ！」

竜「断言した ！」

三「てめぇ……ほんとに今ここで殺してやる！」

『そのセリフ、私が死んでも2人にマイキーに言ってもらうから！』

三「……」



私の言葉に三途さんは黙り込んだ。マイキーってやっぱり凄い。



蘭「春千夜って言うんだよ」

『誰が？』

蘭「そこのピンク」



三途さんは春千夜って名前なのか。



なんだか可愛らしい名前。



蘭ちゃんや竜ちゃん、鶴ちゃんとかはみんなちゃん付けだし……



『あっ』

三「なんだよ」

『春ちゃんって呼んでもいい？』

三「なっ……！」

竜「うわ、春ちゃんだって！」

蘭「可愛らしい名前！」

三「うるせーぞ性悪兄弟！」

『だめ……だよね……』

三「別にだめじゃねぇ」

『え？』

蘭「は？」

三「……別にそう呼びてーならそう呼べばいい。さっきみてぇに三途サンでもいいけどな」

竜「自分でさん付けるとかお前気持ちわりぃな」

三「てめぇに言われたくねえんだよ！」



また前2人は中指立てながら喧嘩してる……。



三途さんから春ちゃんに呼び方を変えることにした。



うん、春ちゃんって言いやすいかも。



『よろしくね春ちゃん！』

三「…………おう」




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