19話 ページ19
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過去 三途side
『……さっきお父さんに……渡されたの。
もし何かあったら……この銃で……助かれって。
……こうなるって……分かってたのかもね……だから……私に……渡したの……』
「〜〜〜あの野郎……！」
『……あなたが……今度は……死ぬ番だよっ！』
パン
『……あれ？』
三「バカ！」
「はっ、銃も使えねーのかよ！」
『ぎゃあっ！』
初めて持つ銃で手が震えてやがるが、セーフティーレバーが下がっていない。下げないと弾はでないって知らねぇのか。いや知るわけねぇよな。一般人には銃なんて基本もたねぇ。持ってるのは警察や俺達みたいな犯罪組織だけだ。
Aが持っていた銃は無理やり取り上げられ、その銃口はAに向けられる。もちろん男はセーフティーレバーを下げる。
「かわいーから捕らえて俺の組織の性○隷にでもしてやろーと思ったのに。みんな女に飢えてるからな。
残念。せいぜい天国に行ってパパママと幸せにな」
『っ！』
もう銃を撃つと人差し指が動く。
俺はそれを見て、咄嗟に体が動いた。
パァン
『なっ』
「ぎゃああああああああああ！痛てぇえええええ」
三｢ハッ、痛くねーわけねーだろバカかよ｣
｢……くっそ……！くそぉぉぉおお！｣
銃を持っている男の右手に向かって弾を撃った。見事に的中し男の右手から大量の汚ぇ血。
必死になって左手で持っていた銃を取ろうとするが俺は男の腹を思いっきり蹴る。
三「おい、A。
最高だろ俺の銃。いつもお前のおっさんに見てもらってたんだ。
最後の仕留めはお前がやれよ。俺が持ち方教えてやるよ」
『……私が……』
痛みで床で蹲りながら寝っ転がってる男。
Aを俺の横に立たせ、先程までAが持っていた銃を再び持たせる。
三「こうやって持つんだよ」
Aに持ち方、構え方を教え、男に銃を向ける。
三｢なにか最後にいうことはあるか｣
｢……絶対……俺の仲間が黙っていない……！
すぐに……梵天なんか……消してやるからな……！｣
三「それだけかよ。
梵天はお前たちなんぞに消しやしねぇ。
せいぜいあの世で幸せにな。
あばよ」
『……』
「クソがあああああ！」
パァン。
銃声が部屋に響き渡り、弾は男の頭に命中した。
最初のくせに命中させるとかすげぇ女だな。
これでもうお前は、俺たちと同じだ。
逃げることはできねぇ。死ぬ気で戦え。
→
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ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしています！！頑張ってください！ (2021年9月23日 16時) (
レス) id: 71bdc7cd9e (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - あ、クライマックス………いや、作品の波……？でしょうか。更新頑張ってください！ (2021年9月20日 18時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
叫びすぎて喉痛い - ふっ…控えめに言って神 (2021年9月18日 20時) (レス) id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - うわぁ！！！神作品！！！自覚してくれ三途くん！！！更新楽しみに待ってます！ (2021年9月16日 18時) (レス) id: f68d781c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乱れ桜 | 作成日時：2021年9月14日 14時
