自分の部屋 ページ5
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side無し
｢…これまた……｣
｢ツナ缶何個分なんだゾコレ………｣
こんな状況は前にもあった気がする。
イグニハイド寮とはまた違った趣で、しかし荘厳さは互角かそれ以上のディアソムニア寮の外見にユウがグリムと揃って目を見開いていると、同行していたマレウスが何かを思い返すように口を開いた。
｢…ユウ、ゴーストの言う事はあまり信じない方が良い｣
｢え？｣
｢あれらはイタズラ好きな質だからな、僕ら妖精と同じように人を惑わす事もある｣
｢…分かり、ました｣
脳裏に浮かんだ、憂いとはまた違うゴーストさん達の顔。
その顔が何故か、暫くユウの頭から離れなかった。
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さて、そんなこんなで肝心のユウが使う部屋決め、となったのだが…。
｢…それで、物置は何処ですか？｣
｢…ん？｣
｢え？｣
あまりにも平然と言い放たれた素っ頓狂な言葉に、マレウスはおろか迎えに来ていたリリアまでもが唖然とした表情を浮かべていた。
対するユウは真面目な表情。
もっと言えば、元の世界で物置部屋暮らしという事を彼等は知らなかった。
この世界においてもボロ屋同然のオンボロ寮だった為、自室の認識は残念ながら一つも変わっていなかった。
｢いやあの、物置があるなら使わせて貰いたくて…それとも、野宿出来る場所ってありますか？｣
｢いやいやいや、そうじゃないじゃろそうじゃ！｣
｢お前って奴は…｣
マレウスは顔を覆って宙を仰ぎ、リリアはユウの肩をガシッと掴んだ。
なんで漸く引き離せたのに元の暮らしより更にグレードダウンしなきゃならないんだ。
これは教え込む必要がありそうじゃな、とリリアは胃が痛い気分である。
｢………それなら、僕の部屋にするか？｣
錯乱しているというのか、それとも真面目に言っているのか。
リリアは内心ヒヤヒヤしながらその様子を見守っている。
｢へっ？｣
今度はユウが唖然とする番であった。
だがその点においては流石と言うべきか、すぐに現実に戻り考え込む。
｢…………申し訳ないですが却下で｣
｢それは、何故だ｣
｢コラマレウス…｣
｢幾ら長寿の妖精族とはいえ、異性の学生同士が同部屋というのも外聞が悪いでしょう。
他の寮生の眼もありますし｣
｢確かに…｣
納得した様子のマレウス。
特に気分も害してない様子に、最近の人の子は真面目じゃのとリリアは一人別の方面で納得していた。
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サッポロポテイトゥ - 最高です！リクなのですが‥わ、私オクタが大好物でして‥少し絡んで欲しいです！この話とても面白く、目からオアシスメーカーですー (2023年1月19日 13時) (
レス) @page5 id: 186cc97eda (このIDを非表示/違反報告)
マロ汰(プロフ) - 葉月さん» わー一番乗りおめでとうございます！続編も引き続き頑張って行くので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2022年12月26日 22時) (レス) @page8 id: 12860d964e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 評価とお気に入りの一人目は私が頂きました！！マロ汰様の文章や内容どれも大好きなので続編も更新楽しみに待機しております！！ (2022年12月26日 16時) (レス) id: 7976f6f747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロ汰 | 作成日時：2022年12月26日 16時
