新作アイテム ページ23
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ユウside
瞬間、胸元から球体の何かを取り出す。
掌サイズのそれを自慢げに掲げニヤリと不敵に笑い、そして勢いよく窓枠を蹴った。
ビュウビュウと風が唸る。
多少は余裕を持たせようと、完全に着地する前に着地地点に向けて球体を取り出した。
一泊置いてーーそこから、モワモワと煙が上がる。
ドッッ、とヒーローみたいな着地では到底無いロマンもクソも無い一歩間違えれば腰をやりかねない着地方法を披露し、反射的に鼻を抑えた。
そして次の瞬間……獣の中聞こえてきたのは、生徒達の悲鳴と絶叫。
｢ぎゃあああ？！｣
｢痛えよぉぉおぉ！！｣
｢鼻が、鼻がぁあああッ！！｣
目論見通り、生徒は全員獣人。
胡椒が鼻に入るとクソほど痛いだろ？つまりそういうこと。
…お察しの通り、私が開発したのは煙玉だ。
掌サイズの球体に胡椒を詰めている。
誰でも作れるが、使い方によっては凶器になりかねない物。
サムさんのミステリーショップで売れ残りの廃棄品タダでを貰ったのが幸いだった。
まぁ、デメリットを言えば私も普通にダメージを喰らうという事か。
それでも、賢い彼は意図を分かってくれたようだ。
片手でルチウスを抱え、片手で口を抑える様が薄まってきた煙の中に微かに見えた。
反射的に目を細めながら、ラギー先輩の手首を掴んだ。
｢ちょっ、ユウく……うわっ！｣
流石にこの場にいたら共倒れだ。
煙の中から抜け、ラギー先輩の手首を引っ張りながら校舎の裏を走り抜ける。
3mくらい行ったところで、グンッと腕が引っ張られる。
振り返ると、ラギー先輩が片手で待ったのポーズをしていた。
｢もう、良いっス…大丈夫っス…｣
体力の消耗のせいなのか、微かに息が上がっている。
遠目に見た煙はもうほとんど薄れている。
けれども揃いも揃って地面に沈んで痙攣している事から、再起には時間が掛かるだろう。
ぷしゅんっ、とルチウスが一つくしゃみをした。
｢……なんで、助けたんスか？｣
鋼の色にも似た、鈍色の瞳。
垂れ目がちなそれに、確かな猜疑心と警戒心が宿り此方を見つめていた。
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【ユウ特性煙玉】
掌のサイズに胡椒と小麦粉を半々で詰め込んでいる。
具体的にはガチャポンと同じくらいのサイズ。
その為携帯が出来、基本いつも三つ程持ち歩いている。
基本的にどの種族にも効果覿面。
特に獣人には可哀想なくらい効果を発揮するが、一歩間違えれば此方も自爆しかねない。
因みに、ハバネロの粉末を詰めるなど応用も利く。
一歩間違えれば危険兵器である(クルーウェル談)
終わり
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サッポロポテイトゥ - 最高です！リクなのですが‥わ、私オクタが大好物でして‥少し絡んで欲しいです！この話とても面白く、目からオアシスメーカーですー (2023年1月19日 13時) (
レス) @page5 id: 186cc97eda (このIDを非表示/違反報告)
マロ汰(プロフ) - 葉月さん» わー一番乗りおめでとうございます！続編も引き続き頑張って行くので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2022年12月26日 22時) (レス) @page8 id: 12860d964e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 評価とお気に入りの一人目は私が頂きました！！マロ汰様の文章や内容どれも大好きなので続編も更新楽しみに待機しております！！ (2022年12月26日 16時) (レス) id: 7976f6f747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロ汰 | 作成日時：2022年12月26日 16時
