魔力が目覚めた異世界人 ページ20
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ユウside
｢……魔法が、使える？｣
あの地獄のような時間から一晩寝て。
グリムからの熱い抱擁を受け、半泣きのセベクや安心した顔ような顔を浮かべるツノ太郎とシルバー先輩をぽいぽいと部屋の外に放り出しながらも、冷静に告げられたそれに思わず鸚鵡返ししてしまった。
焦がれたことが無いと言えば嘘になる、しかし手に入る筈が無い私にとっては架空のそれ。
手を握ったり閉じたりするも、特に出る気配も無い。
…失神する直前、確かにツノ太郎に向かって魔法を打ったのは覚えてるのに。
項垂れる私を気遣ってか、リリア先輩がほんの少しだけ眉を下げながら口を開いた。
｢…大丈夫じゃ。
さきのように反射的に魔法を放たぬよう、儂がお主に魔法を掛けてやる。
お主の魔力は上質で酷く良い物じゃ、儂がお主に色々と教えてやろうぞ。
クロウリーに関しては後で灸を据えるが、結果的には良かったからのぅ｣
｢結果的には？｣
確かに酷い目にはあったが、そのおかげで魔法が使えるようになったのも事実。
それでも臓器どころか魂がひっくり返ってベリベリと引き剥がされるような筆舌に尽くし難い感覚だったので、まぁそこら辺は半々で行こうと考えている。
｢すまぬすまぬ、何でも無いぞ。
…まぁ、妖精族並の魔力を持っとるとはいえお主はまだ魔力の扱いすら知らぬ赤子同然。
自分の意思で魔法が出せるようになるまでは、魔力を封じる腕輪を付けさせて貰うぞ｣
｢はい、お願いします｣
……しかし、魔法か。
確かに、手を握ればほんのり暖かい物が広がる気がする。
身体に流れる魔力を感知なんて出来ないのに、何かが増えている気がした。
それに…背後の気配が、前より近くなった気がする。
｢………………それでも、最後まで行っていたら本当に終わりじゃったからの｣
ポソ、と呟かれた小さな声。
反射的に彼の方を見た。
｢リリア先輩？｣
直後に目が合い、｢何でも無いぞ｣とカラリと笑う。
けれども、目が合うほんの直前。
過去の苦い記憶を思い出したような、亡くした物を憂うような。
深い事情があるのであろうそれに突っ込むほど野暮な性格では無い、けれども。
少なくともその顔は、リリア先輩と接してきた中で間違いなく激情が色濃く出た顔だったーー。
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×首輪
〇腕輪
という勘違いしかされない誤字を修正しました、はわわ……()
もしかしなくても:未遂
更ﾞ新ﾞ休ﾞんﾞでﾞすﾞいﾞまﾞせﾞんﾞ宿ﾞ題ﾞがﾞ終ﾞわﾞらﾞなﾞいﾞんﾞでﾞすﾞ(嘆)
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サッポロポテイトゥ - 最高です！リクなのですが‥わ、私オクタが大好物でして‥少し絡んで欲しいです！この話とても面白く、目からオアシスメーカーですー (2023年1月19日 13時) (
レス) @page5 id: 186cc97eda (このIDを非表示/違反報告)
マロ汰(プロフ) - 葉月さん» わー一番乗りおめでとうございます！続編も引き続き頑張って行くので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2022年12月26日 22時) (レス) @page8 id: 12860d964e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 評価とお気に入りの一人目は私が頂きました！！マロ汰様の文章や内容どれも大好きなので続編も更新楽しみに待機しております！！ (2022年12月26日 16時) (レス) id: 7976f6f747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロ汰 | 作成日時：2022年12月26日 16時
