【17話】空中の救出劇、終。 ページ24
side無し
フロイドの、悲痛な声が響く。
聞いた事の無い、声色だった。
ギリ、と一つ歯を噛み締め、それで───。
レ｢救護班、こっちだ！怪我人はこっちに居る！！｣
シエルの近くで項垂れるフロイドの肩を掴み、次いで片腕を振り上げ力強く吠えてみせた。
どうやらもう既に到着していたらしい、バルガスと他の教師が慌てたように駆け寄ってきていた。
フ｢トド…先輩…？｣
その後ろに見えるのは、アズール達。
ジ｢フロイド！｣
ア｢フロイド！！シエルさん！！大丈夫ですか？！｣
その他にも、ラギーやジャック等少なからず交流がある生徒が皆血相を変えて駆け寄ってきていた。
一気に騒がしくなった建物の下でーーフロイドは、静かにシエルの頬へと触れた。
柔らかくて、すぐ壊れてしまいそうでーー冷たかった。
長くポニーテールにしていた髪紐が千切れ、辺りに欠片が散乱していた。
寄っては返す海の波の様な、鮮やかな蒼色の髪が地面に広く投げ出されていた。
その蒼色に、じわ……と紅色が滲む。
絶対に軽傷では無かった。
レ｢救護班、急げ！！
此奴を──シエルを、絶対に死なせるな！！｣
レオナの怒号が響く。
喧騒に取り残されたような感覚の中、指でふに、と彼の薄い唇に触れた。
依然柔らかいそれはーー悲しい程に、冷たかった。
フ｢死なないで｣
か細いそれは、
・
・
・
・
男主side
『……ん、？』
あれ、此処は……僕は、一体…。
真っ黒な空間で、僕は目覚めた。
えーと僕は確か…飛行術の授業をしていて…フロイド君が、近寄ってきて……それで…。
起き上がって、辺りを見渡した。
何も無い、真っ黒な空間だ。
けれども…何か、水のような物が足元に浸っている。
僕以外皆真っ黒だから、その液体の色や正体は分からない。
けれど…泥のように、重かった。
少なくとも、あまり良いものでは無い。
粘土の高いドロッとした液体はーー大体、僕の足首辺りまで浸っていた。
ちゃぽ、と足を動かせば中々に足を取られた。
と、不意にーー懐かしい声が、した。
？｢ーー×××｣
『……ッ！貴方は…！』
？｢……漸く"見つけたのね"
私、とても嬉しいわ｣
『な、にを…。
…あ！待って、行かないで下さい！！』
呆気に取られている間に、その人は背を向けて何処かへと歩き出してしまった。
走ろうとしても、何故か身体が全く持って動かない。
待っ、て────！！
『××××ーーーーッ！！』
【18話】呼ぶは彼の者、打つのはおでこ。→←【16話】間一髪。
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シアン・ローズ（別アカ） - サンズに勝てる････････ライトセーバー買おうかな････････あと更新頑張って下さい！ (2022年10月25日 20時) (
レス) @page25 id: 215c26ef03 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃(プロフ) - 愛菜さん» (*- -)(*_ _)ペコリ (2022年2月22日 12時) (レス) @page18 id: d0b76ddb34 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いえいえ！自分も一瞬気づかなかったです笑 (2022年2月22日 12時) (レス) id: b3d1c81104 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃(プロフ) - 愛菜さん» ｱｯすいません書き忘れです！修正してきます(´・ω・｀) (2022年2月22日 12時) (レス) id: d0b76ddb34 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - 男主君の各キャラの呼び方の所の二年生の所にシルバーが居なかったんですけど書き忘れですか？ (2022年2月22日 11時) (レス) @page9 id: b3d1c81104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊乃 | 作成日時：2022年2月20日 21時
