【銀魂】絶望に花束を 2

九十二 ページ49

Aside









宇宙に来た私が持った希望







戦いなんてないという持ってはいけない希望







私は知らず知らずのうちに戦いから目を背けようとしていた







戦うという現実から









はっきり言えば今の真選組に出会ってから忘れようと思っていた





血にまみれた過去を









戦うことを目的としか一家






桜家









私の苗字に入っている桜は間違いなく桜家から受け継いだもの







元々は桜家なんてない





夜桜





おおじじ様がそうつけて始まって呪われた血筋






生を忘れて使命に生きる


それを父親はしっかりと受け継いでいた




だから私も今はその使命を持って生きている









松陽が死んだあの日、勝手に約束してきた








松陽の、彼の愛した弟子達をこの命尽きる時まで守ると









だからどんな罰も痛みにも耐えられる






でも、あの3人の誰かが欠ければ私はその場で首を落とす





使命を守れなかった立派な罪人にも等しい




生きるなんてくだらない




使命に生きると方が素晴らしい








私の弱点は、あの3人









そして私が加えた大切な友たち









真選組のみんなも信女も





私に与えてくれた、満たしてくれた心







その恩をこの命で返す









弱点は大きいけど絶対に死なせなんてしない

九十三→←九十一

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す