【銀魂】絶望に花束を 2

五十七 ページ11

土方side









『お願いします』




そう言いながら深々と病室のベットの上で土下座をかますA




土/近「………」





『絶対に抜け出しません

だから、退院の許可をおねがします』




休憩中に見舞いに来たら早々こうなった




近「いや、しかしだなぁ………」




『休暇中は始末書の整理します

何なら道場の掃除します』




休暇中は一切外出はしないから退院させろ


そう言って、譲らねぇ





近「そうでなく、傷に触るだろ？

そうなるんだったら安静にしていた方が」



『自室で安静にしてます

1ヶ月も寝てたんで傷なんてへっちゃらです』



意地でも退院したいらしい


その証拠にさっきからずっと頭を下げたままだ





土「はぁ………いいんじゃねぇの、近藤さん？


休暇が解けるまでの間は始末書の整理するって事で」



近藤さんに目をやると少し眉間に眉を寄せていた




近「そうか


なら、今後1ヶ月休暇でいいな？

外出は控える程度にな」




近藤さんの言葉が終わると同時にものすごい笑みを浮かべながらAが顔を起こした



『あざっす！』








明日から退院という事で話を済ませ病室を後にした









近「いいのか、トシ？

一応、治りかけてはいるが重症だったんだぞ

あそこも騒がしい」



土「別にいいだろ

本人はそこにいたいって言ってるんだからよぉ

ここじゃ息が詰まるんだろ」







外に出ると早速タバコに火を付ける





外出禁止はやり過ぎだし、しばらく様子見って事で









その頃の病室






『イッッッッッヨッシャァァッァァ！

退院！退院！退院！

やっと戻れる！！！！！！』

五十八→←五十六

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す