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3月のはじめ、オフ会当日

会場の控え室で鏡に映る自分を見つめる。

他のメンバーより2時間早入りし
メイクさんに丁寧にメイクしてもらった。

衣装は自分のメンバーカラーである白地に
マサイのメンバーカラーである青い小花が散らばる
可愛らしいワンピースだ。

髪もゆるく巻いてもらいハーフアップにし、
耳元にステージで映えるであろうイヤリングがつけられている。

マサイの彼女として、釣り合う程度に引き上げられただろうか?

そんな事を考えていると部屋をノックされ、
ぺけたんとンダホが入ってくる。

ぺ「お、可愛いな。清楚系なのが逆にそそる」

ン「またマサイにキレられるぞ?でも俺も可愛いと思う」

2人に褒められ、少し自信がつく。

「ありがとう。みんなが来る前に最後の打ち合わせしちゃおう?」

コンビであり、共犯者であるマサイが他のメンバーに入り時間を30分遅く伝えてくれた。
頷く2人とともに時間いっぱい話を詰めていく。

「2人とも、練習すごい頑張ったもんね。
本番もがんばろうね!」

2人とハイタッチして士気を高めると、
マサイ、シルク、モトキ、ザカオが入室する。
ダーマは彼なりの理由があり、オフ会に参加しないが、
みんな納得している。

控え室でメンバーが着替え始めたため、
わたしは少し慌てて控え室から飛び出す。
仲間とはいえ、異性の着替えはあまり見たくない。

「A、俺もついてく」とマサイが追いかけてきてくれて、
2人でステージの下見に行く。

「あ、もう開場しちゃってるから袖から見ようか?」

「そうするか」と2人でこっそりステージの袖から客席を見る。

「あ、わたしとマサイのうちわ持ってる人がいる」

「結構男も来てるな。Aのファンだろ?」

「うん、かなり初期から見たことある人が来てる」

劇場公演や握手会で見たことある顔がいくつか確認できる。
彼らはどんな反応をするのだろうか?

「俺が1番にファンになったけどな?」
少し拗ねるような声のマサイの手を握り、
「今日おめかししてもらったんだけど、似合う?」
と少し上目遣いで見つめてみる。
お姉様方に数倍可愛く見せられる仕草だと教わった。

「わかってやってんだろ?」と頬を掴まれる。
最近わたしへの扱いがひどい気がする。

「…可愛いって言って欲しいのに」

「そろそろ開演だな。終わったら家で言ってやる」

マサイに手を引かれ、控え室に向かって歩き出す。

・→←シルクside



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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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