甘い物、苦い物【3】 ページ16
小瀧：なんで知ってるん？
北梅田：大人は色んなことを知ってるんです。
だから、君にほんめいがいるのは割と耐えられません。
【苦い】
小瀧：バレたら色々まずいんじゃないですか？
先生。
グッ グッ と俺の腕を強引に引っ張る
北梅田：バレなければいいんですって 。
僕は要領のいい〈大人〉ですからね 。
【苦すぎて吐きそうだ】
北梅田：さて、どうしましょうか。
君はその子のどこが好きなん？
顔？ 声 ？
【苦い】
顔ならつぶしてあげますし、
声なら枯らしてあげましょう。
【苦い】
ビーーーーーーーー ッッ ！！
俺はしげから貰っていた護身用の防犯ブザーを引っ張った
ザワザワザワ
北梅田：こんな夜に面倒ですね。
まあいいです。また今度にしましょう。
ぱっと手を離し去っていった。
【苦い、苦いまだ苦い … 】
小瀧：苦いのは嫌いなんや …
バタン ッ
玄関のドアを開けるとパタパタと流星が駆け寄ってくる
流星：のんちゃんおかえりぃ！遅かったね！
わぁっ 。
ドサッ
流星を押し倒す
小瀧：…流星。
流星：… ？
小瀧：甘いのが欲しい。りゅうせい …
顔を歪ませながらりゅうせいと呟くと
流星：ええよ！ちゅーっ。
俺の首に手を回してキスをする
流星：ちゅっちゅっ 〜！
小瀧：甘いなぁ。
流星：チョコ食べててん！！
元気出た？のんちゃん！元気になった？
キラキラのお目目で俺を見つめる
甘すぎる。
不思議やなぁ
もう、甘いのしか感じない
りゅうせい
りゅうせい好きや
･
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作者名：aoi | 作成日時：2017年9月14日 12時
