はい、そこまで ページ21
「はい、そこまで。」
ス「え？！」
―――ん？
そろーっと目を開けると、ジンヒョンが彼女の襟を掴んでいる
JN「俺、いるからね。」
そのまま、彼女を俺から遠ざけてくれた
JK「ヒョーン。」
俺は、急いで立ち上がってジンヒョンの背に隠れた
ス「いつからここに居ましたか？」
それ、俺も気になった
JN「君たちが、ここへ来る前からだけど。」
え、どこにいた？
JN「ベッド。」
気配感じなくて、気づかなかった
でも、居てくれて助かったぁ〜
JN「宿舎では、控えてね。」
ス「は、はい。」
笑いかけるジンヒョンの威圧感に、彼女もビビッている
JK「ところで、いつ帰るの？」
ス「帰りませんよ、お泊りしますから。」
JN・JK「は？」
当たり前なこと聞かないでと、言わんばかりの返答
JK「ダメだ、帰れ。」
ス「あれもダメ、これもダメ。どういうつもりですか？」
JK「そっちこそ、どういうつもりだよ。」
ス「私とつき合うっていいましたよね？」
JK「あぁ、つき合うとは言った。でも、それだけだ。」
ス「お子様じゃあるまいし、それだけで納得すると思いますか？オッパがそのつもりなら、私にも考えがあります。」
JK「なんだよ。」
ス「あの人に私のマネと、つき合ってもらいます。」
JK「ふざけるな、ヌナに手を出さない条件だろ。」
ス「ふざけてません。オッパが、きちんとつき合ってくれさえすればいいだけです。」
JK「・・・。」
ス「オッパ、キスして下さい。」
スッと目を閉じた彼女
しなければ、ヌナがアイツに・・・
でもしてしまえば、ヌナを真っ直ぐに見られなくなりそうな気がする
想像しただけでも、胸をしめつけられた
JK「俺には、出来ない。」
パチッと目を開いた彼女が、手に持っていた携帯を触り始めた
ス「マネに連絡しますよ。」
JK「すればいいよ。その代わり、俺たちの関係も今日限りということになるけど。」
ス「・・・だったら、これを公表します。」
俺たちのキスしている画像を見せてきた
これ、マネヒョンが言ってたやつか
JK「すれば。合成だって言いきるし、交際もきっちり否定するから。」
ス「そんなに大事ですか、あの人が。」
JK「大事だよ。」
ほんの一瞬、泣きそうな表情を見せ俯いた彼女が気の毒に思えた
でも、同情する気はない
ス「そうですか。でも、癪なので簡単に別れませんから。」
顔を上げた彼女は、いつもの表情に戻っていた
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
