俺なりの「せんせんふこく」 ページ16
TH「うわぁ、美味しそうな料理。」(棒読み)
ヒョンたちの顔も引きつっている
皆が残した料理を食べようとするヌナを止めた
片づけを始めたヌナを手伝おうとするジョングギを追い払う
「もうすぐそうなる予定だから、いいの。ねー、ヌナ。」
本当にそうなればいいのに・・・
俺なりの「せんせんふこく」ってやつを見せつけ、ヌナを抱きしめた
おー恐っ、ヒョンに向ける顔じゃないぞジョングギ
彼女に引っ張られて、この場を離れて行く
TH「ジョングギと、何かあった？」
ヌナの反応を窺うが、やっぱり答えてくれないか
まぁ、いいけどね
「よし、終わった。テヒョン、勝負だね。」
片づけを終えて、部屋へ向かうヌナの背に宣言
TH「俺は、俺のやり方で攻めるから。ヌナ、覚悟してよ。」
「今、何か言った？」
TH「今日も勝てそうな気がするって言ったの。」
ニヤって笑うと、悔しそうな顔をしたヌナ
「簡単に負けないもん。」
部屋の前に着くと、騒がしい声が聞こえてきた
ドアノブに手をかけたヌナの手を掴む
「入らないの？」
TH「ヌナの部屋に行きたい。」
「え、でもゲームするって。」
TH「あの子が、」
「ねぇ、アイス食べたくない？」
TH「アイス？」
「買い置き分が、二個だけ残っていたはず。皆にばれるとまずいから、私の部屋でこっそり食べようよ。」
ヌナのこういう優しいところが、好き。
TH「やったぁ。」
「しぃー。私が取って来るから、部屋で待ってて。」
TH「うん、ありがとう。」
ヌナが一人になった部屋には、初めて入った
ほんの少し、緊張しているかも
TH「ごめんね、ヌナ。」
悪いなぁと思いながらも、好奇心には負けてしまう
室内をうろうろと歩き回ってみた
机の上には、作業中らしき写真集と数枚の写真が置いてある
一枚の写真が、目に留まった
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
