その時間、俺にちょうだい ページ16
それから、綺麗に飾られた大きなツリーを見に連れて来てくれた
多くの恋人たちが、身を寄せ合い仲睦まじい光景
その中に交じって、顔を寄せツリーをバックにお互いの携帯で撮影しあう
宿舎前に停車したタクシーから私だけ降り、車内に残るジスにお礼を伝える
「ジス、今日はありがとう。そのままで、ごめんね。」
マーケットで購入したオイルとジュエリーケースをまとめて袋に入れて渡した
JS「こちらこそ、ありがとう。」
ジスからも袋を手渡され、思わぬプレゼントに嬉しくなる
「ありがとう、ジス。」
JS「また一緒に、出掛けようね。」
「うん。それじゃ、おやすみ。」
JS「おやすみなさい。」
あのツリー、本当に綺麗だったなぁ
JK「・・・ちょっと、ヌナってば。」
「え、あ、グク。」
JK「・・・誰だと思ったの？いきなりぼーっとしだすから、びっくりするでしょ。」
「ご、ごめん。ちょっと、先日のことを思い出してた。」
JK「ふーん。そんなことより、クリスマスの予定は？」
口角がニィーって上がっていく、グク
絶対、私に予定がないと思っているな
どうせ、私をからかうつもりでしょ？
そうは、いかないもんね
「私、予定あるよ。」
JK「えっ、本当に？」
「うん。」
JK「・・・そっか。」
明らかテンションが下がったグク
「でも25日の夜なら、時間あるよ？」
JK「その時間、俺にちょうだい。」
「う、うん。」
グクの勢いに押されて、思わずうなずいてしまった
予想通りオッパが座っていた→←ヨーロピアン・クリスマスマーケット
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
