首元に感じる二人分の寝息 ページ31
JK「ところでヌナ、ココロさんに伝えてもらえた？」
「もちろん、ちゃんと伝えたよ。」
JK「ありがとう。ということは、ヌナとココロさんって知り合いなの？」
「えっと・・・うん。」
JK「ココロさんって、どんな、」
「どんなって、その、」
助けを求めるように、チラッと俺を見てきた
そっか、まだ言えてないのか
KI「A、チキン無くなるぞ。」
「やだ！ジンオッパ、私の分ありますか？」
JK「俺の分は？」
JN「二人とも、まだあるから大丈夫だよ。」
ジミンは、ぶつぶつ何か言っている
テヒョンは、Aを呼び捨にしていることを拗ねている
グクは、じーっとAを見ながら黙々と食べている
そんなことを気にも留めず、Aが缶ビールを一口飲んでから俺に渡した
JK・TH・JM「「「あﾞー！！」」」
Aの行動にいちいち反応するマンネたちが面白くて、つい笑ってしまった
JK「・・・ムカつく。」
ボソッと呟いたグクの声、しっかりと俺の耳に届いたからな
You side
体が重くて息苦しい、起き上がろうとしても動けない
そっと目を開けたら、前髪が触れ合う距離にグクの顔
パチッと開いたグクの目と至近距離で見つめ合う形に
JK「ヌナ、おはよう。」
「お、おはよう。」
スッとグクの視線が、私の頬に向けられた
「もしかして、腫れてる？」
JK「ううん、腫れてないよ。」
「本当？」
JK「うん。こっちも、腫れなくて良かったね。」
「こっち？」
JK「ねぇ、ヌナ。まだ早いから、もうちょっと寝よう。」
ぎゅっと抱き寄せられたグクの体温が心地よくて、再び眠気に襲われた
目を覚ますと、両サイドから伸びる腕に抱き込まれて首元に感じる二人分の寝息
どうしよう、挟まれて身動きが取れない
KI「おはよ、大丈夫か？」
「おはよ。カイ、助けて。」
KI「あー、大変だな。」
呑気に笑うカイに動かせる両腕を伸ばせば、カイが腕を掴んで起こそうとした
TH・JK「「だーめ。」」
起きてきた二人が、カイの手を振り払って抱き込んで寝転ぶ
「ちょっと、離してよ〜。」
JN「おはよ。朝から、仲いいね〜。でもそろそろAちゃんを離してあげないと、美味しい朝ご飯食べられないよ？」
バッと離れた二人、体が解放されて起き上がる
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
