好きの違いって、なに? ページ23
まだあのダサい人が、俺たちの所で働いている
どうして、ヒョンたちは仕事も出来ないような人と仲良くするのかな
あんな風にグギを怒らせもしたような人
TH「俺たちには、リンちゃんがいるもんね。」
綺麗だし、スタイルいいし、いい香りだし
料理も掃除も洗濯も・・・何でもできるし
思いやりがあって、優しいし
―――でも、時々、ほんの少しだけ昔を思い出させる
「テテ、おいしい?」
「うん。」
「テテ、かっこいいね。」
「ありがとう。」
「テテ、好き。」
「俺も好きだよ。」
「テテ、あの人誰?」
「え?」
「テテ、彼女と仲良くしないで。」
「友達だから、仲良くしないなんて無理だよ。」
「テテ、どうしてわかってくれないの?」
「テテ、私だけを見てよ。」
「テテは、私のモノでしょ。」
テテ、テテ、テテ、・・・・・
TH「うるさい!!」
リ「・・・ごめん。」
驚いた顔で俺を見るリンちゃん。
TH「ごめん、リンちゃん。嫌な夢、見ちゃって。」
久々に見たな、あの人の夢。昔、仲良くなったメイクさん
メンバーと気が合って、お世話係りになってくれて
特に俺とは仲良くて、話の合う友達の一人として好きだった
でも彼女の好きは、俺の好きと違ったんだって
好きの違いって、なに?
リ「大丈夫?」
TH「うん。」
彼女を安心させるように、にこっと笑いかけた
リ「朝ごはん、出来てるよ。」
ふわっと甘い香り
いつもなら平気なのに、胸がムカムカする
リ「テテ?」
覗き込んできたリンちゃんとあの人が、重なった
TH「ごめん、先に行ってて。」
リ「わかった、待ってるね。」
部屋から出て行ったのを確認して、大きく息を吐いた
知らず知らず、緊張していたのか俺
大丈夫、リンちゃんはあの人と違うから
しっかりしろ、笑わなきゃ
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作者名:薫 | 作成日時:2017年12月4日 13時