ただの八つ当たり ページ14
リ「すみません、皆さん。明日の件知っていたので、私が皆さんに伝えればよかったですね。てっきりAさんが、皆さんに伝えていると思っていて。」
TH「リンちゃんのせいじゃないし、気にしないで。」
リ「でも、」
JM「リンちゃんは、いつもちゃんとしてくれてるでしょ。」
TH「そうだよ。俺たち、リンちゃんのせいだなんて思ってないから。」
リ「テテ、ジミン、ありがとう。」
楽屋のドアがノックされて、あの人が入って来た
「失礼します。」
TH「ちょっと、」
リ「テテ、私が言うから。Aさんひどいですよ。マネさんから明日が休みになったこと言われていたのに、皆さんへ伝え忘れるなんて。」
「え？私、聞いてませんけど。」
リ「とぼけないで下さい。もしかして、ご自分は休みだからって浮かれてるとかですか？」
JK「は？」
ギロッと思わず睨んでしまった
JH「ジョングギ。」
JK「俺たちの所に居て、あんたに出来る仕事ってあるの？さっさと、」
SG「ジョングク。」
ユンギヒョンの怒ってくぐもった声が、部屋に響いた
わかっている、ただの八つ当たりだってこと
仕事が入ったこと、この人のせいじゃないって
でも、文句の一つも言いたくなるよ
RM「Aさん、ちょっといいですか？」
JN「Aちゃん、行こう。」
ジンヒョンに促されて、あの人は楽屋の外へと出て行った
仕事を終えて、宿舎へ帰ってきた俺たち
玄関のドアを開けると、今日も美味しそうな匂いがしていて
キッチンへ向かうと、リンさんが食事の準備をしてくれている
あの人はいなくて、これも見慣れた光景になってきた、
リ「お帰りなさい。」
TH「ただいまぁ、お腹減った。」
リ「今日は、鶏肉尽くしだよ。」
JM「テヒョナ、早く着替えてこよう。」
いつものように、皆で食卓を囲む
リ「あれ、ユンギさんは？」
JN「作業室だよ。」
リ「あのう。Aさん、今日は帰らないそうです。」
メンバーが、俺の方をチラッと見てくる
一気に無くなった食欲、俺は箸をおいて席を立った
JK「ごちそう様でした。」
JH「ジョングギ。」
部屋に戻って、ベッドに寝転ぶ
今夜は、初めて写真集を見ずに眠りについた
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
