検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:203,005 hit

ページ5

「おはよ、A。」

『おはよう、隆二。』

「ねぇ、それで行くの?」


膝上のプリーツスカートに、胸元が少し開いたシャツ。


『何か、変?』


隆二の前で、クルクルっと回ってみせた。ムッとした顔で、黙ってこちらを見ている。


『隆二?』


いきなり手を引かれて、ソファーに押し倒された。

そのままスカートの中に手を差し込まれ、胸元と鎖骨辺りに唇の感触。

いきなりのことに戸惑っていると、見える範囲にキスマークをたくさんつけられる。

切ない声で私の名を何度も口にし、何かの感情をぶつけてくるように抱かれた。

こんな時でも、聞こえてくる隆二の甘い声が好き。


ようやく隆二から解放されたのは、遅刻ギリギリの時刻だった。

何かを言いたげにしていたが、話している時間はない。

慌てて着替えて、部屋を飛び出した。



三代目との仕事の為、会議室に入る。

目ざとい臣に、早速服装のことで突っ込まれた。


臣「Aも苦労するなぁ。」

『なんで?』

臣「つけられたから、このシャツなんだろ?」


キスマークが、ジンジン熱を持つ。

私の反応に、ニヤッと笑ってメンバーの元へ行ってしまう臣。


気恥ずかしくて、まだ一度も隆二を見ることが出来へん。

使用した用具や資料を片付けていると、会話が聞こえてきた。


健「隆二、何ボーっとしとんや。体調でも悪いんか?」


それはないわぁ。朝から、いろんな意味でめっちゃ元気やったし。


臣「Aとケンカでもした?」


ケンカはしてへんけど、隆二の様子が変やってんなぁ。


岩「隆二さん?」

「ごめんね、A。」


謝られる理由が、何かわからへんけど。


『反省してるなら、ええけど。』


なんて言うてみたりして。


近づいてきた隆二から、ふわっと香るいい匂い。隆二の香りが好き。

今朝のことを思い出して、体が熱くなる。

ポーッとしたまま隆二を見ると、抱き寄せられた。


「そういう顔も、俺以外に見せないで。」


キュンってなったんやけど、今。


『あほちゃう。』


可愛くない言葉が出てきてしまう。

ほんまは、嬉しいくせに。


「Aのあほちゃうは、愛情の裏返しだもんね。」

『うん。』


素直に、うんって答えてもうたやん。

ふにゃんって笑う隆二。ずるいわぁ。

この笑顔に、ほんまに弱いねんて。

*→←私だって



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
640人がお気に入り
設定タグ:今市隆二 , 三代目JSoulBrothers , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年11月16日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。