恋人の関係１：今市隆二 (ページ6)

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明日が久々のオフだからと、泊まりに来ている隆二。

ご飯も食べ終えて、お風呂にも順番に入った。

二人仲良くソファーに並んで、テレビを見ながらのんびり過ごしていた。

急に隆二が、私の着ていたスウェットの首元を引っ張る。

『えっ？ちょ、ちょっと、急になんなん？』

引っ張られた首元の隙間から覗き込み、鎖骨回りを確認している。

「消えかけてる。」

『なにが？』

「俺のって、印。」

『消えへんかったら、困るわ。服、伸びるって。』

「いいじゃん、ついてても。」

『目立たんとこやったらな。』

「それじゃ、意味ないし。」

パッと手を離した。

あっさり離したなぁと思ったら、裾を掴んでめくり上げようとする隆二。

『もう、なんなん。』

抵抗する私の手を払いのけて、勢いよくめくり上げた。サッと胸を隠す。

「･･･ノーブラ。」

釘つけになっている隆二の視線。

腕の隙間から見える胸元に、薄っすらと残っている赤い印。

「こっちも、薄くなってる。」

『なぁ。ほんま、なんなん。』

「全部、つけ直してもいい？」

いくら可愛くお願いされても、着ていく服を選ぶん大変やねんで。

隆二の指先が、印をなぞる様に触れる。鎖骨から谷間へと指が、移動してくる。

『っ、やっ…ぁんっ…。』

冷たい感触に、ピクッと体が反応し声が出る。

「ここなら、つけていい？」

返事を待たずに、胸元へ唇を寄せてくる。

チュッと音を立てながら吸い付き、新たな印をつけていく。

『なぁ…ぁんっ、りゅ、…じ。』

「んっ？」

見上げてくる隆二。

『ぎゅーして。』

「うん、してあげる。」

まくり上げたスウェットを素早く元に戻した隆二が、私の体をぎゅーっと抱きしめてくれる。

「俺ばかりが。」

『ん？』

抱きしめてくれる隆二の腕に、力が入る。

「俺ばかりが、好きなんだろうなぁ。」

『私だって、めっちゃ好きやもんね。』

「絶対俺の方が。」

『私だって。』

「ううん、俺。」

『私、フフッ(笑)』

「ハハッ(笑)」

いい大人が、何を必死に言い合いしてるんやろ。

お互いに可笑しくなってきて、笑ってしまう。

ケラケラ笑っている私に、チュッと隆二から突然のキス。

「好きだよ。」

じっと見つめてくる瞳に、私だけが映っている。

ずっと、そうやとええのに。

やっぱり私の方が、隆二が思うよりも、めーーーーーちゃっ好きなんやと思うわ。