...17 ページ12
驚いた顔のままのわたしが取り残される。
階段を途中まで登っていた男が、すごい勢いで駆け下りてくる。
なに? 今度はなに言う?
思わず身構える。
ドアを顔の幅だけあけてささやく。
「その髪、すげー似合ってる。もうバブー卒業だな。感謝しろ」
それだけ言うと一段抜かしで階段を駆け上がっていった。
またしても言い返す間もなく取り残された。
悔しい!
絶対に次はこいつのペースに持って行かせないんだから。
そう思いながら頬をふくらませて憤然と歩き出す。
次、と自然に思っている自分には気づかないまま。
階段の上の小窓から嬉しそうにこちらを見ている男にも気付かないまま。
〜fin〜
**********
次回のお話の写真はこちらです。
→next photo
46.オレをあおるな 【omi's eyes】→← ...16
989人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
happysmile2015(プロフ) - 未吏さん» BiBをだいすきと言ってくださる方はありがたいことに本当に多くて、続編を書くときはいつもとても緊張します。皆さんのイメージと夢を壊さないようにしなくては、と。わたしこそ読んでくださってありがとう☆ (2016年11月25日 19時) (レス) id: fa69c283f9 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - カズアキさん» そうか、健ちゃんはカズアキさんのライバルだ。でも優奈先生にもってかれるよりはいいでしょ? このお話、後半は書くのに苦労したー。その分もあっていまはお気に入りです。 (2016年11月25日 19時) (レス) id: fa69c283f9 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» 隆青くんはすごくかわいらしいほっぺのぷっくりした少年をイメージしてます。隆二はとっても忙しいです。なんといっても官僚だもん! なかなか出演させられずごめんなさいねー♪ (2016年11月25日 19時) (レス) id: fa69c283f9 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - あきさん» 最初のセリフはわたしへの恨み節かとドッキリしちゃった。実際そうだったりして。出てくるひと、みんないいひとなのはなぜかわかりますか? それは書き手がいいひとだからなんですよぉー! ふふふふふー。 (2016年11月25日 19時) (レス) id: fa69c283f9 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - 曽根akiさん» んとね、隆青くん、まだちいさいから青森りんご、いっこの半分も食べられないと思う…。こっちはちょこっと雪が降っただけでも大変だったー。北海道は本当に大変だなと改めて思ったよ。 (2016年11月25日 19時) (レス) id: fa69c283f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:happysmile2015 | 作成日時:2016年11月9日 18時