☆ ページ22
「あの日は焦ったよ〜。ちょっと熱が上がったような気がしたからさ、もうぶっ飛ばして帰ってきた。やっべぇまたかれんちゃんにぼこぼこにされる! って」
先週の海への外出の様子を話しながらそう笑う直人さんはいままでと少し違って見えた。
あたしにはどこが違うのかはっきりとはわからないけれど、きっと直人さんはひとつ階段をのぼったのだろうと思った。
さっき、誰にも聞こえない声で直人さんはあたしにささやいた。
「結花ちゃんのコーヒー。A、一口すすって満足そうにうなずいてたよ。合格って感じだった。オレも飲んだけどすっげぇうまかった。頑張ってるんだな、よしよし。えらいえらい」
そう言ってあたしの頭を優しくなでてくれた。
あたしは嬉しいんだけど、なんとも複雑な気分だった。
素直に喜べないこの状況が悲しかった。
847人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» このあたりは本当にいろんなことを考えながら書いています。自分だったらどう伝えるか、とかもね。 (2019年11月26日 15時) (レス) id: d7b2059c1b (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ユキさん» わーもう年末歌番組ラッシュなのね〜。今年も終わるのね〜。 (2019年11月26日 15時) (レス) id: d7b2059c1b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 家族に守られてたって、主人公ちゃん。こわいって、本音…ですね。家族へのメッセージだから本当の気持ちを伝えたかったんですね。 (2019年11月24日 1時) (レス) id: d8c1577b42 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 29日金曜日Mステも三代目出ますね楽しみです(*^^*) (2019年11月23日 16時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» そう、あとはりゅうくんですよね。しばしお待ちを…。 (2019年11月23日 10時) (レス) id: 4cae71f590 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:happysmile2015 | 作成日時:2019年10月18日 16時