奪取！

dash39 ページ39

☆A’s eyes☆


部活に出てもみんなの驚き顔にばかり出会う。そんなに違うかな？ …違うか。

なんだかもう全てが面倒だった。


そのとき、背中を思いっきりこづかれた。

健二郎「えらい美人さんになったやんか。連休中になにがあったんや〜うりゃうりゃ〜」

彩乃「そりゃあもう恋のチカラですよぉ先輩〜！ うりゃうりゃ〜」

少しだけ元気になれた。ありがとう先輩、彩乃。


ミーティングに出て日誌を書いたりしていたら10時を回ってしまった。

彩乃に相談したかったけれど用事があるといってものすごい速さで帰っていった。別れ際に、あとで電話するから！ と付け加えてくれる。ちゃんとわかってくれてるな、彩乃。



帰ったら正真正銘のひとりだけど、さすがにホラー映画を借りて帰る元気はなかった。なにかにつけてクラスの女の子たちの白い目が浮かぶ。


胃がキリキリっと痛んだ。ごはんは…もういいや。このまま帰ろう。

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