奪取！

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☆A’s eyes☆


やっぱりストレッチと筋トレだけでもしたいから部活に出よう。


中庭のベンチでひとりでサンドイッチを食べながら決めた。

いつも一緒にお昼を食べてるグループの子たちは…授業が終わったらいつの間にかいなくなっていた。足をひきずっているので追いかけることもできなかったし、追いかける気にもなれなかった。

今朝の3人が十分すぎるほどみんなの耳にあれこれと吹き込んだらしく、わたしと話す人はいなかった。


大学生にもなって無視されることになるとは思わなかった。


常に一緒にいるわけでもないから別にいいけど、それでもみんなの冷たい視線はこたえた。





今日からお父さんとお母さんは沖縄へ旅行に出かけた。新婚旅行。


少し前に、照れながら行ってきていいかと聞かれた。

広臣「いいじゃないですか、楽しんで来てください。僕もバイトあるし、友達の家に泊まるかもしれないけど、A、大丈夫だよな？」

A「うん、大丈夫。わたしも部活とかあるし。わたしたち、大人なんだよ？ 心配しないで。お父さん、お母さんと楽しんできてね」



家に帰っても誰もいないし、お兄ちゃんも帰ってこないなら部活に出て、なにか買って帰って適当に食べよう。

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