Dear my besties〜from Finally〜

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直人と付き合い始めて半年が過ぎようとしていた。

はじめて会ったときと、驚くほど印象の変わらないひとだと改めて思う。



あの日、わたしはひとりでぶらぶらと買い物していた。仕事上の知り合いに店の備品の買い物に付き合ってほしいと言われて約束していたその朝、「ごめんなさい、どうしても仕事に入らなければならなくなってしまったので、今日はキャンセルしてもいいですか？」という連絡が入った。

大丈夫と答えたものの支度はすませていたため、その日行く予定だった普段はめったに行かない駅にひとりでおりてみたのだった。


両側にたくさんの店が立ち並ぶショッピングストリートは、クリスマスが近いせいでツリーやイルミネーションで華やかに彩られている。スピーカーから流れるクリスマスキャロルが心地いい。

恋人はいなかったけれど自然に気持ちが浮き立つ。むしろ恋人がいないことが気持ちを軽くさせていたのかもしれない。

わたしは自由だ、自分が思うままに生きていいのだと、ちかちかとまたたくイルミネーションを見上げながら思った。

前の恋はわたしを息苦しくさせていたのだと改めて気づく。




よく買い物をするブランドのショップを見つけて立ち寄ってみた。


しばらくあれこれ眺めてからひとまず出る。

すぐには決められないタイプのわたしはもう何軒か見て、いまのセーターが一番いいと思ったら買うことにしようと考えながら、となりのショップになにげなく入った。

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