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…第八十二幕 ▼挨拶 ページ41

その瞬間、いつの間にか
本家に忍び込んでいた犬神が


本家で暴れだした。




犬神は変化し、犬の首の姿だけで。



そして暴れ終わった犬神は
本家の玄関から出ていった



それを追いかけた私とリクオは
そこに待っていた玉章たちに出くわした。



満月が玉章たちを照らし
姿があらわになる




玉章「また会えたね…奴良リクオ君
  八代Aさん


  今日は正式にあいさつしに来たよ」




リクオ「あいさつ?」




玉章「そう…あいさつにね…」





リクオ「君は…!」





玉章「この間は失礼したね
  今日は仁義にのっとり正式にご挨拶をと思ってね



  もっともこの犬神が
  先にあいさつをすませてしまったみたいだけど」




犬神が舌を器用に動かした
それに青田坊が殴り込みに行こうとするが


それはリクオによってとめられた




玉章「僕は四国八十八鬼夜行の群れを束ねるものにして
  808狸の長を父としてもつ者…


  隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき)…玉章」




リクオ「なんのためにこんなことを?」



玉章「おや?もう忘れちゃったのかい?」



リクオ「!」




玉章「この町で君より多くの畏れをあつめ…
  のぼっていくのさ…


  君を僕の百鬼夜行の後ろに
  並ばせてあげるよ」




そのとき、猩影が奴良組本家から飛び出してきた




猩影「お前らが!!
  親父をぉぉっ!!!」



玉章「…親父?」



猩影「俺は…ヒヒ組の…猩影!!」



玉章「あぁ、あの弱かったヒヒ組の
  跡取り息子か」



猩影「くっ!親父の仇!!」



猩影が刀を引き抜き
攻撃をくりひろげようとした。




リクオ「あ…!」




猩影に続き雪女、牛頭や馬頭が
それに便乗して攻撃をしかけた




雪女「凍えておしまい…!」




雪女特有の吹雪で攻撃するも
玉章の後ろにいた鳥みたいな妖怪が火を掃き出し

吹雪を消し去った



その炎は雪女と猩影、牛頭や馬頭だけでなく
奴良組本家の門にも炎は燃え移った



烏天狗「いかん!門が燃えてしまうぞ!!」




玉章「…今度会うときはこのぐらいじゃすまないかな…
  君の大切な者も…もらっていくよ」




A「(大切な者…家長さん?)」




リクオ「みんな!深追いしないで!」




追おうとするみんなを止めて
振り向くも門はひたすら燃えていた



青田坊「くそっ!俺のバカ力じゃどうにもなんねぇ!」




その時上から水が振り
火が消えた

…第八十九幕 ▼二回目の合宿→←…第八十一幕 ▼指揮



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望月 - 第八十幕の会話に七人同行の字が変わって無いです (2022年2月21日 12時) (レス) @page39 id: 0b6bcd08ed (このIDを非表示/違反報告)
さんかく - 七人同行の字が違いますよ (2020年4月2日 16時) (レス) id: 3d9fc17692 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優乃 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月26日 21時

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