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…第五十九幕 ▼牛鬼の生き様 ページ18

牛鬼は昔、ある都でゆったりと
安定した生活を暮してきた



当時全国の土地は天変地異
度重なる戦に疲弊しきっていたとき





母「あめ…ですね」



父「…だな。
 日吉権現はいいところだ

 きっとご利益があるだろう」




当時牛鬼の父は高位の貴族であり
花子という美しい妻をもっていた


しかし、花子には子が出来ず
日吉権現へ願掛けとして出向いて行った



だが、二人の間には相変わらず子が出来なかった




そして。花子が休む寝室に
赤い球が迷い込んできた


それが牛鬼だった



赤い球は就寝中の花子の
口に入り込みおなかへと辿って行った



すると花子には子が出来た
その子供は次の年の春

再び梅の花が満開の時期に
生まれてきた。



その赤ん坊は梅若丸と名付けられた



梅若丸は健康にすくすくと育ち
良い子に成長していた




梅若丸、七歳
父は戦の度重なり重い病気にかかり

命を落としてしまった



梅若丸は父の膨大な存在を埋めるため
母がこれから生きていくために


新しい夫を迎えることとなり
梅若丸は雄山に入山することになった




時は流れ梅若丸は秀才の誉になった



そしてまもなく梅若丸に母の病の知らせが届いた



梅若丸は愛しい母を迎えに行くため
雄山を下山し母の下へ向かった。




行く道の途中、梅若丸は木陰で休んでいた
そこをある若い女たちに起こされた


その女たちは花子が住んでいる
お屋敷につかえてるものと言われ


まだ幼い梅若丸はそれを信じ
女たちについていった




ある山に着き、用意されていた階段を上るも
屋敷はまだつかなかった


一緒についてきた女たちも気づくと
いなくなっておりそこで罠と気が付いた



大きなクモの妖怪が梅若丸を襲った
梅若丸は願った、母に会うまではいきたい。と



しかしその願いは届かなかった



花子はクモの妖怪に食べられてしまっていた
その真実をきいた梅若丸は狂い、暴走し


無我夢中に妖怪を切り殺した
そして妖怪の中から花子を取り出し


女たちをにらんだ



梅若丸は母を弔うため次々と人間たちを襲った



梅若丸は母と父の愛を忘れたころに
総大将が百鬼夜行をつれて牛鬼のもとへ訪れた



牛鬼は総大将と戦いそして敗れた



総大将は牛鬼に組へ入るように誘った



牛鬼は奴良組へと加入したのだ





これが、牛鬼の昔話である

…第六十幕 ▼…いない?→←…第五十八幕 ▼勝敗



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望月 - 第八十幕の会話に七人同行の字が変わって無いです (2022年2月21日 12時) (レス) @page39 id: 0b6bcd08ed (このIDを非表示/違反報告)
さんかく - 七人同行の字が違いますよ (2020年4月2日 16時) (レス) id: 3d9fc17692 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優乃 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月26日 21時

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