…第五十七幕 ▼最終戦、始動 ページ16
リクオは家長さんの前で立ち止まった
一歩一歩近づいていくと
家長さんはそれに恐れて
後ろへ後ずさった
だが、ここは階段
後ずさったら危険なことぐらい誰でも承知している
カナ「きゃ…！」
落ちそうになった家長さんの手を私はそっと捕まえた
カナ「！
(この前の時にはいなかった…
なんか…この人に似てる…)」
A『気をつけな…
新月の夜は人間には暗すぎる』
リクオ『早く戻ったほうがいい…』
まわりにともっていた火を
階段の下りのほうへ丁寧に一個ずつつけていくと
ちょうどいい街灯代わりになった
カナ「あの…！
リクオ君は…！それに、八代さんも…」
リクオ『心配すんな…ほら』
家長さんはしぶしぶと階段を下りて行った
A『キザな男…』
リクオ『何か言ったか？』
A『別に、何も』
リクオ『急ぐぞ…空が荒れてきやがった』
A『はいよ、リクオさま。』
リクオ『珍しいな…様づけかい？』
A『三代目は三代目だからなぁ』
しばらくして牛鬼の館へとたどり着いた
私はあくまでも傍観者。
これはリクオとの戦いと
私との戦い。
個別で戦わないと意味がないのだ
リクオ『何を考えている牛鬼』
牛鬼「やはり…来られましたか
なるほど…総大将の血が流れているのは確かということですか…
A様も…しかと鳳凰の血が…
ぬらりくらりとどこへでもあらわれる」
リクオ『ぬらりくらりか…？』
雷が鳴り響き雷光が館を照らし出す
その、次の瞬間
牛鬼とリクオの刀が交わった
始まる牛鬼との戦いが
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望月 - 第八十幕の会話に七人同行の字が変わって無いです (2022年2月21日 12時) (
レス) @page39 id: 0b6bcd08ed (このIDを非表示/違反報告)
さんかく - 七人同行の字が違いますよ (2020年4月2日 16時) (レス) id: 3d9fc17692 (このIDを非表示/違反報告)
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