しあわせのカタチ２ 青×桃

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「この寝顔も、あの男は見たことあるんかな…」


眠ってる望の頬に触れると、少しやけど口角が上がった気がした


その一つの表情の変化も、俺の心を揺さぶるには十分すぎて


"ちゅっ"


寝ているのをええことに望の唇に自分の唇を重ねてしまった


桃「んぅ…」


あ…やば…！


もしかして、今のキスで望起こしてもうた！？


てことは…望のことが好きって…！


桃「ん…？流星さん…？」

「あ、いや…！い、今のは…その…」

桃「…今の？なんですか、それ。それより、熱は？体調は大丈夫なんですか？」


体を起こして眠い目を擦りながら聞いてくる望


なんや、キスしたことはバレてへんのか


よかった…


「36度台まで下がってた。体も軽いしもう平気やで。ほんま、ごめんな。ほんまはバイトやったのに…」

桃「いいんですって。元気になったならよかったです！」


笑顔で言うその姿に、今すぐ腕の中に閉じ込めたくなる


望を好きと自覚してから、ほんまに歯止めが効かなくなってきてる気がする


どんどん望のことが好きになって


もう、どうしたらええねん


「なぁ、今日は休みなん？」

桃「大学もバイトも休みですよ」

「なら、喫茶店で飯食べへん？」

桃「昨日の分の作り置きもありますし…」

「それなら昼は家で、夜は喫茶店。あかんか？」

桃「俺、作りますよ？流星さん病み上がりなんですし家でゆっくりしてた方が…」

「昨日のお礼。今日は望にもゆっくり休んでほしいねん」


そう言うと、望はふっと鼻で笑って


桃「わかりました笑 いいですよ笑」

「何笑ってんねん笑」

桃「いや、流星さんの頑固な部分出たなーって笑 病院嫌いなんも意外でした笑」


ニコニコしてるけど、悪戯っ子の顔してる望


そんなに歳は変わらんけど子供っぽい、年下らしいところにまた胸がドキッとする


緑「んぅ…のんちゃん…」

桃「あ、ともくん。起きた？」

緑「おはよう…」

桃「ふふっ笑 ともくんは意外と朝弱いんやな笑」

「ふはっ笑 そうやな笑 俺に似てるからなぁ笑」


望と話している間に目を覚ました とも


んー！と伸びをするともの頭を撫でてあげれば俺を見て何度も瞬きをして驚いた顔をする


ふはっ笑 なんか、オーバーリアクションな感じが望に似てんな笑笑

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