少女の宿運 ページ30
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長野県に向かう道中,私はヒロくんとのあの一件を話そうとしていた。
しかし、内容が内容なだけに話を切り出しにくい。あのね、とか言ってはみるものの、いざ話すとなると言えなくて『喉乾いたねえ！？』なんて全く違うことを言ってしまうのを繰り返していた。
高にいは優しいから、わざわざコンビニに寄って飲み物を買ってくれる。ちがうんだ…罪悪感しか残らない、ごめんね高にい…私が不甲斐ないばかりに…。
「はい、これでいいかい？」
『うえん…ありがとう…』
泣きそうに顔をしかめる私に、高にいは優しく微笑むと大きな手で私の頭を撫でる。わあ…と気の抜けた声が漏れる。高にいとは幼いころから離れていて全然かまってもらえていなかったから驚いてしまった。
何も言わずにただ頭を撫でてくれる高にい。妹属性の私でもさすがに恥ずかしくなってきた。
『どうしたの…？』と声をかければ、ふうと息を吐いて手を引いた。
「いえ…Aからの言葉を待とうかと思っていたけれどやめよう。言いだしづらいだろうからね、この話は」
『えッ…私が話そうとしていることわかるの？』
「ええ、さっき景光から聞いたからね」
その言葉で、出発前にヒロくんと高にいが二人で話していたのを思い出した。そうか、あの時私のことを話していたのか。知られていたうえで私のさっきの行動を思い出したら、恥ずかしすぎて顔から火を噴きそうだった。
『そ、そっかあ…気を遣わせてごめんなさい』
「いいんですよ、それより私たちもAに黙っていて悪かったね」
眉を下げて申し訳なさそうに頭を下げる。ヒロくん達が私に黙っていた理由は分かっている。私のことを思ってやってくれたことを責める必要はないし、その気持ちは私も嬉しいのだ。
今回の件は、陣平ちゃんたちのおかげで解決したのだ、私が駄々をこねても両親は返ってこない。ヒロくんや高にいが沈静化させたことをわざわざ私が蒸し返す訳にはいかないのだ。
たった二人の家族が私の知らないところで苦しんでいないのなら、今はもうそれでいい。
その旨を高にいに伝えると「大きくなったんだな」と微笑まれた。
うわ、もう、こういうところ本当にヒロくんと一緒。すぐ頭撫ででくるとこも、笑った顔も。
兄弟なのだから当然と言われれば当然なのだけれども。
『私はね、高にいも含めてみんなを守りたいの』
「…守りたい？」
『うん、だって…』
そのために私が幸運体質なんだと思うから。
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天桜＊(プロフ) - ネイジェさん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当に楽しみですよね…！！動いてる皆に会えるのが待ち遠しいです…！お気遣いありがとうございます、お互い体には気をつけましょうね；；更新頑張りますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします☻ (2021年12月18日 22時) (
レス) @page28 id: 2fdd3479dd (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - いやもう面白すぎ！！来年の映画、楽しみですよね・・・！オタク仲間？か、どうかは分からないけど、応援してます！更新頑張って下さーい！！体にも気を付けてくださいね！ (2021年12月18日 19時) (レス) @page28 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ソラさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです〜！！一緒にいるだけで元気を貰えるような、そんな妹ちゃんを目指して書いてます…！！ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 初めまして。小説読みました。ごーうぃんぐまいうぇいな妹ちゃん可愛すぎ(*¨*)こんな妹ちゃんだからこそ、警察学校組は頑張って行けるんだろうなと思いました。続き楽しみにしています。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月22日 14時) (レス) id: 488a1f3fec (このIDを非表示/違反報告)
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