妹ちゃんの本音 ページ22
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急いで玄関の方へと走ると、丁度ドアを開けて入ってくるところだった。ヒロくんを先頭に、ゼロくん、陣平ちゃん、萩ちゃん、航にぃが入ってくる。彼らは靴を脱いで家に上がることなく、狭い玄関に整列した。
……どうしてこんなことをしているのだろう。
分かってるけど、分からなかった。
上手く働かない頭の中でも、言わないといけない言葉だけはしっかりと浮かんでいて。
誇らしげに立っている彼らの表情を一瞥すると、私はくしゃりと笑って言った。
『……っ、おかえりなさい！』
私の言葉を聞くや否や、彼らは破顔して私に手を伸ばす。ギュッと包まれた体が温かくて、幸せなくらいに苦しい。
そして、皆が嬉しそうにただいま、と言うのだった。
ぽろぽろと、自分の両眼から涙が溢れていることに、ヒロくんから涙を拭われるまで気づくことが出来なかった。
ヒロくんは困ったように笑いながら私の頭を撫でる。
「なんでAがそんなに泣くの」
『う"っ、だっでぇえ……』
「……ありがとう、そしてごめんな」
さっきまでの賑やかな空気はどこにいったのか、しんみりとした空気に包まれる。チラッと目線を上にあげてヒロくんの顔を確認してみれば、眉を下げて今にも泣きそうな顔をしていた。
『…なんでごめんなの？』
「この数ヶ月、寂しい思いさせただろ？」
その言葉にゼロくん達も頷いている。
全然そんな事ないのに。
皆して泣きそうな顔をしないで欲しい。皆は笑っている方が絶対に似合ってるのだから。
『そんな事ない。だって皆、疲れてたはずなのに笑顔で私に会いに来てくれてたじゃん…！寂しくなんかなかったよ』
「A……」
「Aちゃん…」
皆が口々に私の名前を呼びながら頭を撫でる。
いい子だなあって航にぃが後ろでしみじみと呟いているけど、みんなの妹として当たり前のことを言ったまでだ。1ミリも寂しさを感じなかったとは言えないけれど、私の本心だ。
『せっかくおめでたい日なんだから早くお祝いしようよ！』
「……そうだな！」
「ありがとう」
「そう言えばいい匂いしてると思ってたんだよね」
「腹減ったわ」
「ありがたく邪魔するぞ！」
ぞろぞろとリビングに向かっていく彼らの背中が、知り合った時よりも大きく、そして逞しく見えた。
そんな姿にまた涙がじわりと浮かんだことは、秘密だ。
「おーい？A、早く来いよ」
『…うん！今行く！』
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天桜＊(プロフ) - ネイジェさん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当に楽しみですよね…！！動いてる皆に会えるのが待ち遠しいです…！お気遣いありがとうございます、お互い体には気をつけましょうね；；更新頑張りますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします☻ (2021年12月18日 22時) (
レス) @page28 id: 2fdd3479dd (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - いやもう面白すぎ！！来年の映画、楽しみですよね・・・！オタク仲間？か、どうかは分からないけど、応援してます！更新頑張って下さーい！！体にも気を付けてくださいね！ (2021年12月18日 19時) (レス) @page28 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ソラさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです〜！！一緒にいるだけで元気を貰えるような、そんな妹ちゃんを目指して書いてます…！！ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 初めまして。小説読みました。ごーうぃんぐまいうぇいな妹ちゃん可愛すぎ(*¨*)こんな妹ちゃんだからこそ、警察学校組は頑張って行けるんだろうなと思いました。続き楽しみにしています。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月22日 14時) (レス) id: 488a1f3fec (このIDを非表示/違反報告)
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