明かされた夢 ページ3
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「俺とゼロなんだけど、4月から警察学校に行くことになったんだ」
『え……』
言うのが遅くなってごめん、と抱き締められる。
頑張れとか行ってらっしゃいとか…きっとここでは夢に向かう兄の背中を押すべきなのに。
私はその腕の中、上手く喋れなかった。
「全寮制だから、ほとんど家にも帰ってこない。Aには寂しい思いをさせてしまうんだけど……」
『や、休みの日も…？』
泣きそうな声で問えば、ハッとしたように目を見開いた。
「入学後一ヶ月は帰れないけど、それ以降は帰省できるから！」
『ほんと…？帰れなくてもメールくらいしてね？』
不安げに言えば、当たり前だ！と微笑まれてヒロくんのおでこと私のおでこをくっつけた。
幼い頃から変わらずに大事にしてくれる彼を、一番近くで一番に私が応援しなくちゃ。
『分かった。私、応援するよ！』
「A……ありがとう！」
にっこり笑った私の頬を、昔のように手のひらで包んでくれる。
あぁそうだ。ゼロくんにも約束させよう、勝手に行っちゃうなんて許さないんだから。
そんな私の考えを知ってか知らずか、家のインターホンが鳴った。
「あ、そう言えば今日はゼロがくる日だった」
『えっ！ナイスタイミング！』
ヒロくんの膝から降りると、玄関の方へ走る。
鍵を開けると勢いよく扉を開けた。
すれすれの所で扉を避けたようで、驚いた顔が見える。しかしそれもお構い無しに飛び付いた。
『ゼッ…ロ…くんんん！』
「うわっ」
よろけながらも両手でしっかりと私を抱きとめてくれた。危ないだろ、と少々怒り気味なのだが、私もゼロくんに怒りたい。
「いらっしゃい、ゼロ。A…気持ちは分かるが程々にしておいてくれよ？」
「ヒロ…一体なんの話しだ？」
後ろからやって来たヒロくんが、苦笑いを浮かべながら言った。私はゼロくんに回した腕に力を込めただけで、離れようとはしなかった。
困惑したように眉を寄せるゼロくんを、ヒロくんは私に招き入れるように言う。
ちぇ、と口を尖らせながらも大好きなヒロくんの命令なので、彼の手を引いてリビングへ連れて行った。
『…どうぞ座ってください』
「な、なんだ…？」
「まあ、付き合ってあげて…」
何かのスイッチが入ったかのように静まった私を、ゼロくんは案ずるような目で見る。
ヒロくんがいつもの事だから、と言えばゼロくんはあぁ、と察したようだった。
さすが幼なじみ。
こうなった私を止められる術はないと知っているようだ。
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天桜＊(プロフ) - ネイジェさん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当に楽しみですよね…！！動いてる皆に会えるのが待ち遠しいです…！お気遣いありがとうございます、お互い体には気をつけましょうね；；更新頑張りますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします☻ (2021年12月18日 22時) (
レス) @page28 id: 2fdd3479dd (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - いやもう面白すぎ！！来年の映画、楽しみですよね・・・！オタク仲間？か、どうかは分からないけど、応援してます！更新頑張って下さーい！！体にも気を付けてくださいね！ (2021年12月18日 19時) (レス) @page28 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ソラさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです〜！！一緒にいるだけで元気を貰えるような、そんな妹ちゃんを目指して書いてます…！！ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 初めまして。小説読みました。ごーうぃんぐまいうぇいな妹ちゃん可愛すぎ(*¨*)こんな妹ちゃんだからこそ、警察学校組は頑張って行けるんだろうなと思いました。続き楽しみにしています。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月22日 14時) (レス) id: 488a1f3fec (このIDを非表示/違反報告)
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