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「零さん！あそこ怪しくないですか…？」
「確かに…行ってみるか」
先程から零さんと二人で、怪しげな場所を回っては捜索しているのだが、一向に見つけられず一時間は経過している。
私たちとは別に、コナンくんや服部くん達も捜索してくれているのだが、未だ報告はない。
そして、ぐるぐると１キロ圏内を行き来していると怪しげな路地裏の建物を見つけた。
そこは建設途中とされており、コナンの世界では完成したばかりのビルだ。
条件としては一致しており、可能性はかなり高い。
零さんと共にRX-7から降りて、工事現場の仮設された外壁の隙間から覗いてみる。
そこには誰かがいる気配はない。
私達は頷き合うと、一枚だけ板を外して中に入り込んだ。
「A、大丈夫か？」
「零さん…ありがとうございます、大丈夫です」
かなり狭くて足場が悪い。零さんが先に行ってくれて、私の手を掴んで引き上げてくれた。
足を捻ると悪いから、と握った手を話さずにそのまま引かれる。
「えっ…零さん？」
「いいから。…何も言うな」
「…っ、はい」
私の前を行くその人の耳が赤くなっていて、それ以上は何も言わなかった。私の顔も、赤くなっていたし。
何だか照れくさくて俯きがちに歩いていると、立ち止まった零さんの背中にぶつかる。ヘぶっ！と変な声が漏れてしまって恥ずかしい。しかし零さんはそんな声を気に止めもせずに扉の取手に手をかけた。
「ここ、入り口だよな。入るぞ…」
「……ど、どんとこいです」
羞恥心で顔が火照りまくっている。
零さんの言葉にノリと勢いで返してしまった。
後になってオバケを気にしだしてしまったというのに。
ここはまだ電気も通っておらず、ほの暗い。
工事の途中ということもあってホコリやゴミが散乱している。どんよりとした重たい空気が充満していて、早くも気が滅入ってしまいそうだ。これはお化け屋敷
「そんな心配そうな顔をしなくていい、大丈夫さ。幽霊なんて非科学的なものは存在しないからな」
「そんなこと言っても……うう……この世には科学では証明できないものの一つや二つあるんですよ」
震える体を
何だ、と顔を上げると零さんが私を見つめている。
「じゃあ絶対にこの手を離さないと約束する、それでどうだ？」
「っ！…絶対、ですからね」
不敵に微笑む彼に負けじと、握られた手をキツく握り返した。
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天桜＊(プロフ) - 雪菜さん» はじめまして！コメントありがとうございます！返信が遅れてしまい大変申し訳ありません；；私生活が忙しく更新出来ていなかったのですが、こんな世情なので更新再開しようと思います…！お待たせしてしまいましたが、頑張ります！ (2020年4月19日 12時) (
レス) id: 8e54424fc3 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - この作品を最近見つけたんですが、凄いハマりました！続き待っていますね！頑張ってください！ (2020年2月4日 1時) (レス) id: 7ae7374779 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 環希さん» はじめまして！コメントありがとうございます！お気に召していただけたようで幸いです…！！期待に添えられるよう頑張りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - はじめまして！逆トリップの検索から来たのですが、とても面白くて私が求めていたものにピッタリです！更新頑張ってください！楽しみに待っております(^^) (2019年9月1日 2時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - EMIRIAさん» はじめまして！ありがとうございます〜！！そう言っていただけて本当に嬉しいです；；更新お待たせしていて申し訳ないのですが、是非これからもよろしくお願いします！頑張ります！ (2019年8月31日 5時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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