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服部の言葉に、コナンは数秒間ぐるぐると思考を巡らせる。そして、思い出したように「あ〜…」と声を漏らした。
(そういやそんなこと言ったな…すっかり忘れてたぜ…)
以前、安室を黒ずくめの組織の一員として疑った際に、服部への被害を考慮して忠告したのだった。
しかし、その疑いも晴れてすっかり安心していた為に服部への報告を忘れていた。
あの件以来、その事について気を張らせていたのだと思うと少しだけ申し訳なくなった。
「…わりィ服部、言い忘れてたんだけどな。安室さんは敵じゃないんだ」
「ハァ！？ちょお待て工藤！しっかり説明してもらわな分からんで！」
混乱に声を荒らげる服部に対して、コナンは慌ててしぃーっと口元に人差し指を当てた。
Aと博士は知っているが、安室はコナンの正体を知らないからだ。
「話したいのは山々なんだがよ、事情が事情で俺からは話せねェんだ。とにかく大丈夫ってことは信じてくれ」
「俺はそんなに物分りのいいヤツやないで……」
服部は静かにため息をついた。
コナンはただ謝ることしか出来ない。
緊張に張り詰めた空気が漂っている。
その空気を変えたのが、Aだった。
「……ねぇ、服部くん。今の話は本当だって、私が言ったら信じてくれる？」
「……Aさん」
テーブルにお皿を並べながら、静かに言った。
盗み聞きしちゃってごめんね、と謝りながら。
眉を下げてコナンがAの方を向く。
服部は眉を寄せて何かを考えているようだ。
「…ねーちゃんは、俺らん事を作品として知ってたってゆーてたよな？」
「そうだよ」
頭にある断片を繋ぎ合わせるように、ぽつりぽつりとその口から紡ぎ出す。
そして、全て繋がったのかこう言った。
「つまり、俺らが知らん事も全部知っとるってことでいいんやな？」
真っ直ぐな瞳が、Aを捉える。
Aは僅かに笑うと、ゆっくりと大きく頷いた。
「と言っても、知ってること全てをあなた達に教えることは出来ない」
「…っ」
「でも、助けることならできるから！私を、私の言葉を信じてほしい」
負けじと見つめ返せば、服部は怯んだように表情を崩した。適わんなぁ、と言葉を漏らしてコナンの肩に手を置く。
「しゃーないな、信じたるわ！それ」
ニカッと満面の笑みを浮かべた服部を見て、Aやコナンは安堵の表情を見せる。
そんな様子を、配膳しにやって来た安室は静かに見守っていた。
____〈 Another side END 〉
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天桜＊(プロフ) - 雪菜さん» はじめまして！コメントありがとうございます！返信が遅れてしまい大変申し訳ありません；；私生活が忙しく更新出来ていなかったのですが、こんな世情なので更新再開しようと思います…！お待たせしてしまいましたが、頑張ります！ (2020年4月19日 12時) (
レス) id: 8e54424fc3 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - この作品を最近見つけたんですが、凄いハマりました！続き待っていますね！頑張ってください！ (2020年2月4日 1時) (レス) id: 7ae7374779 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 環希さん» はじめまして！コメントありがとうございます！お気に召していただけたようで幸いです…！！期待に添えられるよう頑張りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - はじめまして！逆トリップの検索から来たのですが、とても面白くて私が求めていたものにピッタリです！更新頑張ってください！楽しみに待っております(^^) (2019年9月1日 2時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - EMIRIAさん» はじめまして！ありがとうございます〜！！そう言っていただけて本当に嬉しいです；；更新お待たせしていて申し訳ないのですが、是非これからもよろしくお願いします！頑張ります！ (2019年8月31日 5時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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