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服部くんは零さんを見ると、小さく声を漏らした。もちろん、その声を零さんは聞き逃さなかった。
チラリ、と顔は動かさずに目線だけで服部くんを確認している。
この場で変な展開に持ち込みたくはない、私はすかさず零さんの気を逸らすために声をかけた。
「安室さん！ありがとうございます！」
「いえいえ、もしかしてそちらの少年は…」
私にニッコリと微笑んで、再びその視線が彼の方へ戻ってしまう。でもきちんと紹介すれば悪いことにはならないだろう。…と、信じている。
零さんの視線をひしひしと感じながら、先程慌てて口を塞いだであろう彼を引っ張り、差し出した。
「そうです！紹介しますね、服部平次くんです」
「……どーも」
私をじとりと睨みながらも、服部くんはペコりと頭を下げた。
一方、杞憂だったらしく零さんは通常運転で、あむぴすまいる全開だった。降谷零を知った後に見ると更に尊い。ツラい。
「君が西の高校生探偵、服部平次くんですか…僕も探偵をしているのでとても興味深いですね。良かったら色々と聞かせてください」
「お、おぉ…いつでも聞かせたるわ！」
零さんの勢いに圧倒されながらも、やっといつもの調子を取り戻した服部くんは大きく笑った。
一応何とか、なった…？
零さんも服部くんが一般の高校生であることはさすがに分かっているだろうし、疑う余地もない。
ただ、服部くんがあまりにもソワソワしているので、色んな意味で怪しいのは確かだ。
まあ恐らく、安室さんの正体か和葉ちゃん辺りの話だろう。
さっきからずっとコナンくんの方をチラチラ見ている。正直、私のような素人目から見ても分かりやすい。
「…安室さん、夕飯の準備手伝います！」
「あ…そうですね！お願いします」
とりあえず、服部くんもコナンくんと話したいことがある様子だしこの場から離れよう。
零さんの後に続いて、台所の方へと向かった。
*
〈 Another side 〉
安室とAが部屋から出て行くのを確認してから、服部はコナンを引っ張った。
「おい、工藤！」
「なんだよ、服部。オメーさっきからそわそわしてて怪しいぞ？安室さんに疑われても知らねぇからな」
切羽詰まったように声を上げる服部に対し、コナンは呆れたように言う。
その安室って男や！と耳元で叫ばれて驚きに目を見開いた。
「あの兄ちゃんやろ？工藤が前に言ってたんは…」
工藤を小さくさせたっちゅう組織の男かもしれんのやろ？と気がかりな様子で呟いた。
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天桜＊(プロフ) - 雪菜さん» はじめまして！コメントありがとうございます！返信が遅れてしまい大変申し訳ありません；；私生活が忙しく更新出来ていなかったのですが、こんな世情なので更新再開しようと思います…！お待たせしてしまいましたが、頑張ります！ (2020年4月19日 12時) (
レス) id: 8e54424fc3 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - この作品を最近見つけたんですが、凄いハマりました！続き待っていますね！頑張ってください！ (2020年2月4日 1時) (レス) id: 7ae7374779 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 環希さん» はじめまして！コメントありがとうございます！お気に召していただけたようで幸いです…！！期待に添えられるよう頑張りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - はじめまして！逆トリップの検索から来たのですが、とても面白くて私が求めていたものにピッタリです！更新頑張ってください！楽しみに待っております(^^) (2019年9月1日 2時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - EMIRIAさん» はじめまして！ありがとうございます〜！！そう言っていただけて本当に嬉しいです；；更新お待たせしていて申し訳ないのですが、是非これからもよろしくお願いします！頑張ります！ (2019年8月31日 5時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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