◇◆◇ ページ20
・
紫耀と、女の子は公園のベンチに座り始めた。
何、呑気に座っちゃってんの？
と、つい出そうになった言葉をグッと堪える。
浮所「…………何話してるか聞こえませんね……」
浮所くんは小さな声で話しているつもりかもしれないが
かなり普通のボリュームで話しかけてきている。
『………もっと小さい声で…！』
浮所「(小声で)すいませ〜ん……」
ヒソヒソ話が出来ない浮所くんは
置いといて………
問題は、紫耀だ。
この女の子との関係は何なのか、
何で部活を休んでまでして買い物に行かないといけなかったのか、、、
私はジッと、瞬きもせず
ただただ紫耀と女の子のことを見続ける。
・
すると、突然紫耀が立ち上がった。
びっくりして、より姿勢を低くして
植え込みの影に隠れる。
また、目線を戻すと………
そこには信じられない、、、
信じたくない光景が広がっていた。
・
公園の真ん中で、キスをする
紫耀と、女の子__________。
『…………っ…』
浮所「A先輩…………」
裏切られた気持ちでいっぱいになって……
私は走って公園から離れた。
あんなの………あんなのあんまりだよ。
なんで…………何でキスしてるの？
私じゃ…………ダメだったの？
・
止まらない思いが涙となって
体から溢れ出ていく。
・
浮所「………A先輩！！待ってください！！」
浮所くんの声がして、徐々に走るスピードを落とした。
また…………浮所くんにかっこ悪いところ見せちゃった。
・
浮所「……………先輩…」
『…………っ……ごめんっ…。』
泣き止みたいのに、全然涙が止まらなくて………
浮所くんに顔も向けられない。
・
そんな私の頭に、何かがフワッと乗っかった。
この暖かさは…………
チラッと彼の方を見てみると、
腕が私の頭の方へと伸びていた。
・
ポンポン………と、優しく頭を撫でられる。
紫耀にされたことを、浮所くんにもされて
不思議な気持ちになった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1701人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スマイル(プロフ) - くるぺんさん» コメントありがとうございます！浮所くんか那須くん…なるほど〜…！ぜひ続きを読んで確認してもらえればと思います♪ (2020年8月30日 22時) (
レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
くるぺん - 浮所くんか那須くんな気がする (2020年8月26日 0時) (レス) id: 28163cf85e (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - スマイルさん» ですよねーw (2020年7月20日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» コメントありがとうございます！確かにそうですよね…(笑)鍵かけとくべきです…(笑)入っていいよ！って言ってるようなもんですからね(^-^) (2020年7月20日 18時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します！ストーカーくん、何となく予想は前からつけてたんですけど、当たりそう...w禁断の部屋は鍵をかけておくべきだよ！？そう言われたら入りたくなるのが普通だよ！？ (2020年7月19日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スマイル
| 作成日時：2020年6月28日 18時
